8年前に迎えた還暦で現世に再誕してからの二度目の人生における8歳(前世/一度目の人生からの通算で68歳)となって受けた健康診断の結果が出ました。
私にとっての健康診断は健康状態の把握だけでなく、再誕から続けている「本気の生活習慣の改善」という科学実験(自分自身の体を使った人体実験)の中間結果でもあり、二つの意味で極めて重要なものです。
下記の表は、再誕前(一度目の人生)の58歳から今回、再誕後(二度目の人生)の8歳までの健康診断結果です。
健康診断の結果を頂き、真っ先に腎機能の数値(クレアチニンとeGFR)を見てホッとしました。
今回はその腎機能について、次回は体格、血圧と脂質について、次々回に糖代謝、肝機能について書きます。
腎機能の検査結果(数値)の悪化/その原因と改善策
昨年までの健康診断における腎機能の検査結果
「二度目の人生における本気の生活習慣の改善 1」から「同 3」までで書きました通り、再誕後7年以上、本気の生活習慣の改善を続けてきたのは、健康診断結果の数値が悪化していた肥満、脂質、糖代謝、肝機能を改善するとともに、持病である逆流性食道炎を克服するためでした。
その結果、健康診断のほぼ全ての数値を正常参考値の範囲内まで大幅に回復し、生活習慣病に片足を突っ込んでいる最悪の状態から脱するとともに、10年間苦しんできた逆流性食道炎の症状を大幅に緩和出来ました。
しかしながら、「二度目の人生における本気の生活習慣の改善 4〜健康診断における腎機能の悪化について」で書きました通り、今年(2024年)の春頃、一度も正常参考値の範囲外となったことがないため、ほとんど気にしたこともなかった腎機能のクレアチニンとeGFR(推算糸球体濾過量)の数値だけが悪化の方向に向かっていて、このまま悪化し続けると数年経たずしてeGFRが60を下回り、慢性腎臓病(CKD)の疑いがあるとされるG3aのステージとなる可能性が高いことが一目瞭然なことに気づきました。
その上で、色々と勉強すると、沈黙の臓器と呼ばれている腎臓は一旦慢性腎臓病(CKD)になると元に戻ることはないとされていることも知りました。
腎機能悪化の原因と思われた蛋白質の過剰摂取
それまでの私は、腎機能を悪化させる主要な要因は、塩分、糖分、脂質、リン等の過剰摂取による高血圧、糖尿病、脂質異常症等であると認識し、これらについては十分に注意した食事を続けていました。
しかしながら、改めて腎臓という非常に大切な臓器について勉強したところ、蛋白質の過剰摂取も腎機能を悪化させる大きな要因の一つであることを理解しました。
このため、改めて、食べている食品を全て、Numbersで細かく計算した結果、エネルギー、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルは概ね過不足なく摂取していましたが、蛋白質は120〜150g/日と適正量の2〜3倍も摂取し続けていたことが分かりました。
この量は、少々、多過ぎるかなと多少は気にしつつも、「まぁ、いいか」と丼勘定で計算していた摂取量(100g程度)をも大幅に上回っており、そうした過剰摂取を2年間も続けていたことになります。
この過剰摂取となった原因は次の通りでした。
・ eGFRが60以上のG2の段階においては未だそれほど心配する必要がないと大変甘く考えていた。
・ 運動量が多く、また、サルコペニアを予防するため等の理由から蛋白質は多めにと意識して摂取していた。
・ 完全自炊としたが、普段買い物しているスーパーの魚肉の販売単位が2〜3人分の物しかなく、残した場合、冷蔵庫で保管することが気になって一日で全量を摂取していた。
・ 以前からの習慣となっていたゼラチンを使った手作りゼリーを食べ続けてていた。
・ 食材の種類が多いため、計算に入れていなかった植物性の食材に含まれる蛋白質の量が思った以上に多く、塵が積もって山となった。
5大栄養素の摂取量の詳細な管理
この日以降、エネルギーと蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素について、通常の食事をしていれば一般的に不足することはないとされている一部のビタミンとミネラルを除く全ての栄養素の摂取量をNumbersで計算することにより、蛋白質の摂取量を減らす一方、他の栄養素の摂取量は出来るだけ減らさないよう詳細な管理をしてきました。
次の理由から、現在も蛋白質の摂取量は95〜100gと未だ多めとなっていますが、今年の健康診断まではこれを続け、その結果を見て見直したいと思っていたため、冒頭で書きました通り、真っ先に腎機能の数値(クレアチニンとeGFR)が改善しているのを確認してホッとした次第です。
・ これ以上、蛋白質を多く含む食材の摂取量を減らすと、その食材に含まれている重要とされてるビタミンとミネラルの幾種類かが「日本人の食事摂取基準」を下回ってしまうため。(不足するビタミンとミネラルをサプリで補うことも可能だが、出来るだけ自然の食材から全ての栄養素を摂り、サプリに頼るのは必要最小限にしたいと考えている。)
・ 蛋白質の摂取量95gのうちの約2/3は植物性蛋白質で、残りの約1/3も魚(鯖、鰯、鮭等)と鶏胸肉等であり動物性蛋白質の中においては赤身肉に比して過剰摂取の害は少ないと認識しているため。
今回の健康診断における腎機能の検査結果と今後の管理
腎機能に関する検査結果
クレアチニンが昨年の0.89mg/dlから0.80mg/dlに、eGFRが65.9ml/分/1.73㎡から73.8ml/分/1.73㎡に改善して良かったと思った一方、尿蛋白が(±)となり少々心配になりました。
腎臓の機能の中枢を担っているのは糸球体と尿細管という器官であり、その毛細血管がダメージを受けて腎機能が悪化した場合、腎機能が改善することはないと言われています。
一方、腎機能が悪化していなくても、蛋白質の摂取量が多かったり、運動量が多いとクレアチニンの産生量が増えるともされています。
従って、昨年までと今回の検査結果の数値が正しいとするなら、腎機能が悪化し続けていたとか、腎機能が改善したというより、蛋白質を過剰摂取していた昨年まではクレアチニンの産生量が多く、蛋白質の摂取量を減らした今年はクレアチニンの産生量が減少しだけと考えられます。
また、尿蛋白の(±)について、担当医からは、他に異状が無いので過剰に心配する必要は無いと言われました。
今後の腎機能の維持
今回の健康診断において腎機能の検査結果が改善したとはいえ、腎機能を含む健康にとって蛋白質の過剰摂取は良くないので出来るだけ減らしたいと考えています。
一方、蛋白質の摂取量を減らすために、単純に蛋白質を豊富に含む食品を現状以上に減らすと、それらの食品に含まれているビタミンやミネラルの摂取量も同時に減らすこととなり、そうしたビタミンやミネラルを補うために炭水化物や脂質を多く含む食品を増やすと別の問題を生じることになります。
また、蛋白質を多く含む食品を減らし、それによって減少するビタミンやミネラルをサプリメントで補うというのは、常食している健康的な食品の栄養素と機能性成分 26の「サプリメントの摂取に関する基本的考え方」で書いた理由により選択肢として考えていません。
数年前に読んだ資料には『腎機能について、生まれた時のGFR(糸球体濾過量)を100とし、仮に毎年1づつ減少(悪化)したとしても、平均寿命を迎える85歳頃になっても人工透析を必要とするG5(GFR:15ml/分/1.73㎡以下)以上をギリギリ維持できる。』といった趣旨が書いてあったと記憶しています。
また、「全国健康保険協会」の「平成28年度協会けんぽ調査研究報告書 日本人の年齢別推算糸球体濾過量(eGFR)の検討」の調査結果では、『男性の年齢階級別eGFR平均値(単位:ml/dl/1.73㎡)は、35~39歳:85.7、40~44 歳:82.5、45~49 歳:79.5、50~54 歳:77.2、55~59 歳:75.4、60~64 歳:72.7、65~69 歳:70.3、70~74 歳:67.2であり、回帰直線の傾きから
推定された年間eGFR低下率は、-0.506ml/dl/1.73㎡/年であった。』とあり、65~69 歳の70.3から70~74 歳の67.2から年間eGFR低下率を計算すると-0.620ml/dl/1.73㎡/年となります。
センテナリアン(100歳超)、スーパーセンテナリアン(110歳超)、大還暦(120歳)を目標に健康長寿を目指しながら本気で生き抜こうとしている私としては、更に勉強を重ねながら今後のGFRの低下率を最悪でも-0.620ml/dl/1.73㎡/年以下として腎臓を守るよう最善策を実践したいと考えています。
健康診断結果のPDFファイル(ご参考)
上記の表とグラフは表計算ソフトのNumbersで作成したものの一部を切り取って貼り付けたものです。特に表の文字はぼやけて読み難くなっています。PDFとして書き出したファイルをご希望される方は下記からダウンロードしてください。
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