前回に引き続いて、今回は「多様な食品をバランス良く食べることについて」で書いた「日常的に食べている多様で健康的な食品等」のうち、ビタミンDの作用(機能、働き) とビタミンDのサプリメントを摂取している理由・効果について書きます。
サプリメントの摂取に関する基本的考え方
私は、必要とする栄養素や機能性成分は、出来るだけホールフードから摂ることを基本としています。
そして、サプリメントについても、様々なエビデンス等で勉強し、検討した上で本当に必要だと判断したものだけを試行的に摂取し、その効果等を踏まえて続けるものは続け、止めるべきものは止めていますが、その理由は大きく次の2つです。
1 二度目の人生における本気の生活習慣の改善 6~『「完全自炊」による食事とその内容について』の説明の「健康に悪影響を及ぼすとされる次のような食品は出来る限り食べない。」で書きましたとおり、精製された食品はできる限り食べないようにしているから。
2 二度目の人生における健康的な食生活 6〜サプリメント等の健康食品についてで書いたサプリメントを摂取する場合における留意事項等を踏まえて。
ビタミンDの概要
ビタミンDは脂溶性のビタミンです。
ビタミンについて、e-ヘルスネットのビタミン(びたみん)には、『エネルギー産生栄養素(三大栄養素の蛋白質、脂質と炭水化物)に比べ微量ではあるものの、人体の機能を正常に保つため必要な有機化合物。体内ではほとんど合成することができないため、食物から摂取する必要がある。』とあります。
ビタミンDについては、本来、人間は、充分な日光(紫外線)を浴びることによって、皮膚において、コレステロール合成の中間体である7-デヒドロコレステロール(プロビタミンD3)から、ビタミンDの必要量のうちの多くを合成できますが、現代人は屋内生活が長くなり、外出する場合も日焼け対策のためにビタミンDの合成量が減っているために食事からの摂取必要量が増えています。
ビタミンDの作用(機能、働き)
日本人の食事摂取基準(2020年版)には、『ビタミンDの主な作用は、ビタミンD依存性たんぱく質の働きを介して、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促すことである。』とあります。
また、健康長寿ネットのビタミンDの吸収と働きには、『ビタミンDの生理作用の主なものに、正常な骨格と歯の発育促進が挙げられます。また、小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収を促進させ、血中カルシウム濃度を一定に調節することで、神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行う働きがあります。』とあります。
国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所予防関連プロジェクトの血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクについてには、『今回の研究から、血中ビタミンD濃度が上昇すると、何らかのがんに罹患するリスクが低下することが分かりました。今回の研究の結果は、実験研究で示されているビタミンDのがん予防効果を支持するものと考えられます。』とあります。
公益社団法人 日本ビタミン学会 会誌ビタミンの「免疫制御システムの名わき役としてビタミンは働く―方法序説と分子栄養学からの紐解き―〔ビタミン96 巻3 号(3 月)2022〕」には、『ウイルスなどの病原体の予防には,正常な免疫応答が必要であり,そのためには多くの栄養素(ビタミン,ミネラル,n-3脂肪酸,プロバイオティクス,ポリフェノールなど)の摂取が必要である.特に微量栄養素であるビタミンD,ビタミンC,ビタミンA,ビタミンE,ビタミンB6,ビタミンB12,葉酸をバランスよく十分に摂ることが重要である.』とあります。
ビタミンDのサプリメントを摂取している理由
「二度目の人生における健康的な食生活 2〜日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要等について」で書きましたとおり、私は、「日本人の食事摂取基準(以下「摂取基準」とします。)」を「多様な食品をバランス良く食べるための準拠」としています。
摂取基準ではビタミンDの1日の摂取の目安量を、18歳以上の男女ともに8.5㎍としており、私は、日常の食事からこの量のビタミンDは十分に摂取しています。
しかしながら、ビタミンDについての目安量は、ビタミンDの機能(働き)で書いたとおり、その作用を骨の形成と成長を促すことを前提として定めているものと判読でき、その他の神経伝達や筋肉の収縮、がん予防、免疫機能等を考慮した場合、この目安量では不十分だと考えています。(ネット上にはこうした見解が多く示されてもいます。)
その上で、日常の食事から現在の摂取量以上のビタミンDを摂取することは難しく、そのためにはサプリメントを摂ることが必要だからです。
また、摂取基準では、耐用上限量を100㎍(4,000UI)と設定していますが、私がサプリメントから摂取しているビタミンDはその1/4の25㎍(1,000UI)であり、食事からの摂取量を加えても、耐用上限量までには十分に余裕があります。
なお、前述の「免疫制御システムの名わき役としてビタミンは働く―方法序説と分子栄養学からの紐解き―では、ビタミンD以外に、C、A、E、B6、B12、葉酸も重要だとしていますが、私はこれらのビタミンについては、日常の食事から摂取基準以上に十分な余裕を持って摂取できていますのでビタミンD以外のビタミンのサプリメントは摂っていません。
ビタミンDのサプリメントを摂取している効果
ビタミンDの作用(機能、働き)のうち、サプリメントを摂り始める前から、骨の形成と成長、神経伝達、筋肉の収縮等に関しては何の問題も抱えていませんでしたのでこれらの機能についての効果は不明であり、がん予防についての効果も現時点では不明です。
免疫機能については、二度目の人生における本気の生活習慣の改善 10~8年近くの「本気の生活習慣改善の成果」等についての「免疫力とアレルギー」で書きましたとおり、生活習慣が一番乱れていた前世(一度目の人生)における40代、50代の頃は毎年のように風邪をひき、2年に一回程度は仕事を休み、病院に行っていましたが、二度目の人生において、ビタミンDのサプリメントの摂取を含み生活習慣の改善を始めてからは、仕事を休んだり、病院に行く必要のあるような風邪を引いたことは一度もありません。
幸いなことに新型コロナウィルスを含む他の感染症に罹ったことも一度もなく、風邪気味かなと感じて葛根湯を服用したことがある程度です。
また、風邪を引きやすかった頃における花粉シーズン中は、毎日、抗ヒスタミン剤を服用してもクシャミや鼻水が出る程の重度の花粉症に悩まされていましたが、今年の花粉症シーズンにおいては、花粉の飛散量が極めて多い日でも、帰宅後、念の為に洗眼液で眼を洗う程度で済むくらいまで軽減しました。
更に、頭皮や外耳等に湿疹が出来やすく、外耳の場合は耳垢も多くて外耳を塞いでしまった耳垢を耳鼻科で取ってもらったこともありますが、ここ一年近くはそうした湿疹とはほぼ無縁となることが出来ました。
免疫バランスが整い、感染症に対する免疫力が高まると同時に、アレルギー反応が収まってきたのではないかなと思っています。
その要因はビタミンDのサプリメントの効果だけではないとは思いますが、その効果もあってだと考えています。
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