「二度目の人生」における「本気の生活習慣の改善」〜その2 2017年頃から2022年3月(再々就職先の退職)まで

生活習慣の改善によるダイエット前後の男性のイメージ画像 二度目の人生における本気の生活習慣の改善

2017年頃から翌2018年頃までの健康状態について

 前回、2016年の再誕(「一度目の人生」における還暦)から2017年頃までの生活習慣の改善について書きましたが、中途半端な内容であったため、逆流性食道炎の症状良くなるどころか更に酷くなるとともに、2017年頃から翌2018年頃にかけての健康診断の結果それまでの人生において最悪の状態を示す値で、生活習慣病片足を突っ込んだ状態になってしまいました。

年 齢5859606162
20142015201620172018
検査項目 単 位正常参考値
体 格身 長cm162.0161.4161.7161.6161.3
体 重kg60.160.160.065.659.3
標準体重Kg57.757.357.557.557.2
BMIkg/㎡18.5-24.922.923.122.925.122.8
腹 囲cm85.0未満79.081.079.887.581.4
血 圧 収縮期血圧㎜Hg129以下110104125123127
拡張期血圧㎜Hg84以下7475808396
血液中の脂質中性脂肪(トリグリセロイド)mg/dl149以下7811598110124
HDLコレステロールmg/dl40以上5555534458
LDLコレステロールmg/dl119以下14013297145135
糖代謝血糖(空腹時)mg/dl99以下818598104102
ヘモグロビンA1c%5.5以下5.65.55.66.05.7
尿 糖(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
肝機能AST(GOT)U/L30以下1817172119
ALT(GPT)U/L30以下1815132821
γ-GTPU/L50以下3335255536
尿 酸mg/dl7.0以下6.26.26.06.76.1
腎機能クレアチニンmg/dl1.10以下0.800.860.750.870.95
eGFRml/分/1.73㎡60以上77.271.082.169.462.8
尿蛋白(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
尿潜血(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
貧 血赤血球/104/μl400-550538539497567546
血色素量g/dl13.1以上
ヘマトクリット%40.0-50.049.349.046.249.147.6
所 見軽度脂肪肝軽度脂肪肝軽度脂肪肝軽度脂肪肝軽度脂肪肝高血圧気味

健康診断の結果と健康状態の関係について

 健康診断の結果を見て、改めて健康診断結果の各数値と健康状態の関係勉強し直しました

 先ず、疑問に感じたのは、前々回書きましたとおり、2014年の健康診断で「軽度脂肪肝」と指摘されて飲酒量を大幅に減らして脂っこい食べ物を控え、また、前回書きましたとおり、逆流性食道炎の診断や健康診断結果の悪化により食生活を改善してきたのに、脂肪肝が改善されるどころかγ-GTPの値が生まれて初めて基準値を超えてしまい、また、逆流性食道炎も良くなるどころか更に酷くなったことでしたl。

 肝機能の数値(AST、ALT、γ-GTP)が意味することは常識的に知っていたつもりでしたが、色々と勉強し直して、「脂肪肝の原因飲酒や脂っこい食べ物だけではなく肥満が原因となる例が増えている。特に、ALTだけが高い場合は肥満が原因の場合が多い。」ということを学びました。

 そして、血圧、脂質、糖代謝、ほぼ全ての数値が肥満と同じ原因で悪化してきたと自覚しました。

 「一度目の人生」の50歳代前半頃までは体重(BMI)を標準値以下で維持し続け、「自分は肥満とは無縁だ」と甘く考えてきたツケが回ってきたと反省した次第です。

 その上で、「二度目の人生」において何をするにしても、先ずは健康を取り戻さなければ始めらないと考え、大学以来学び続けてきた生物化学(生化学)」や「栄養化学等の知識を基に健康」について一から勉強し直しました

 そして、食事の質を変えない量だけを減らして減量、ダイエットしたら肥満を解消できても栄養不足に陥るであろうことは確実だと考え、食べた方が良い食品食べるべきではない食品の峻別等、食生活の改善(食事内容の改善)を最優先事項として真剣に取り組み始めました

自炊について

 食生活の改善において、特に、外食、仕出し弁当、スーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼り続ける限り、どんなに頑張っても、健康に良いものだけを選んで食べるということがほぼ不可能であるため、可能な限り、毎日、自炊するようにしました。

 出来れば、全ての食事を完全に自炊することが出来れば良いのですが、働いているいる限りは不可能なので、自炊出来るものは自炊し、どうしても出来ないことはスーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼ることとしました。

料理に不慣れな男性が苦労しながら自炊しているイメージ画像

具体的な食生活の改善内容(食事内容の改善)について

 そして、具体的には次のとおり実施しました。
・ 帰宅時間が遅くなる等で時間的に自炊出来ない場合や、出張、旅行等以外は外食しない
・ 「エネルギー及び栄養素の摂取目標」については、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準」に準拠する。(この頃は、食材等の計量は目分量等で、蛋白質、ビタミン、ミネラルが不足しないように多めに糖質や脂質は過剰にならないよう少なめに大雑把な計算で済ませていた。)
・ 各食品に記載の無い「各食品に含まれているエネルギー及び栄養素」については、各食品に記載の無い「各食品に含まれているエネルギー及び栄養素」については、文部科学省がインターネット上で提供されている「食品成分データベース」を参照する。
・ 「日本人の食事摂取基準」と「食品成分データベース」の対象外でありながら、人間の健康に良い影響を及ぼす「機能性成分」を含む食品の摂取に努める。
・ 特定の食品に偏ることなく、小麦を除く多種類の全粒穀物、野菜、果物、ナッツ、キノコ、海藻、魚(鯖・鰯・鮭)、鶏胸肉、発酵食品等健康に良いとされている食品を中心とし、多様な食品バランス良く食べる。
・ 揚げ物、(十割蕎麦以外の)麺類精製した食品食塩白砂糖白米食パン◯◯油等)、発酵食品を除く加工食品インスタント・レトルト・冷凍食品ハム・ウインナー・ソーセージ菓子パン・調理パン菓子・アイスクリーム化学調味料等)、糖類塩分の多い多い食品等、健康に悪影響を及ぼす食品出来る限り食べない
・ スーパーの惣菜コーナーコンビニ頼るのは必要最小限とする。

健康に良い様々な食材のイメージ画像

運動について

 自炊生活を始めた分、運動出来る時間が短くなったため、自転車で走る場合はアップダウンの多い経路を選ぶ、休日における行動範囲を広げて走行距離を伸ばす、可能な限り自宅におけるエアロバイク(フィットネスバイク)による「ながらトレーニング」をする等に努めて運動量を維持しました。

汗を流しながら自転車で坂を登っている男性のイメージ画像

生活習慣改善の効果〜逆流性食道炎について

 生活習慣、特に食生活の改善の努力の結果思った以上の成果がありました。
 
 逆流性食道炎についても、胸焼けの症状が緩和して来たので、試しに1日「ネキシウム」を服用を止めてみても症状が殆ど出ないようになりました。
 そして、転勤に伴い逆流性食道炎での通院先の病院が変わり、担当医師からも、「生活習慣の改善に努力して症状が緩和したら2日に1回、3日に1回というように服用量を減らした方が良い。』と言われ、常続的に、2日又は3日に1回の服用で症状を抑えることが出来るようになりました。

逆流性食道炎の症状を改善した男性が不要となったネキシウムという薬を捨てているイメージ画像

生活習慣改善の効果〜健康診断の結果について

 健康診断の結果を、完全に健康と言えるまで戻すことは出来ないにして、ほぼ全ての数値を正常(参考)値の範囲内まで大幅に回復し、生活習慣病となるギリギリの状態から脱することが出来ました

 また、体重、BMI、腹囲についても、「第二の人生」における50歳代前半頃の状態まで減量ダイエットし、肥満もほぼ解消することが出来ました。

年 齢606162636465
201620172018201920202021
検査項目 単 位正常参考値
体 格身 長cm161.7161.6161.3161.1161.3161.2
体 重kg60.065.659.362.561.758.4
標準体重Kg57.557.557.257.157.257.2
BMIkg/㎡18.5-24.922.925.122.824.123.722.5
腹 囲cm85.0未満79.887.581.480.081.078.5
血 圧 収縮期血圧㎜Hg129以下12512312710489100
拡張期血圧㎜Hg84以下808396726569
血液中の脂質中性脂肪(トリグリセロイド)mg/dl149以下98110124838365
HDLコレステロールmg/dl40以上534458606074
LDLコレステロールmg/dl119以下97145135137135117
糖代謝血糖(空腹時)mg/dl99以下98104102999686
ヘモグロビンA1c%5.5以下5.66.05.75.56.05.7
尿 糖(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
肝機能AST(GOT)U/L30以下172119211619
ALT(GPT)U/L30以下132821221818
γ-GTPU/L50以下255536342925
尿 酸mg/dl7.0以下6.06.76.16.7
腎機能クレアチニンmg/dl1.10以下0.750.870.950.830.970.92
eGFRml/分/1.73㎡60以上 82.169.462.872.460.864.5
尿蛋白(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
尿潜血(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)(ー)
貧 血赤血球/104/μl400-550497567546559546538
血色素量g/dl13.1以上16.015.8
ヘマトクリット%40.0-50.046.249.147.651.547.948.1
所 見軽度脂肪肝軽度脂肪肝軽度脂肪肝高血圧気味軽度脂肪肝脂肪肝動脈硬化

 子供の頃からの夢を追って大学時代に一生懸命に学びその夢が挫折した後も学び続けてきた生物化学(生化学)」や「栄養化学」の知識をようやく生かすことが出来て本当に良かったと思いました。

 もしも、逆流性食道炎や、健康診断の結果放置していたら、健康状態はどんどん悪化して、今頃は重度の生活習慣病となって、「二度目の人生」どころの話ではなくなっていたかもしれません。

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