2017年頃から翌2018年頃までの健康状態について
前回、2016年の再誕(「一度目の人生」における還暦)から2017年頃までの生活習慣の改善について書きましたが、中途半端な内容であったため、逆流性食道炎の症状は良くなるどころか更に酷くなるとともに、2017年頃から翌2018年頃にかけての健康診断の結果はそれまでの人生において最悪の状態を示す値で、生活習慣病に片足を突っ込んだ状態になってしまいました。
年 齢 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | |||
年 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | |||
検査項目 | 単 位 | 正常参考値 | ||||||
体 格 | 身 長 | cm | 162.0 | 161.4 | 161.7 | 161.6 | 161.3 | |
体 重 | kg | 60.1 | 60.1 | 60.0 | 65.6 | 59.3 | ||
標準体重 | Kg | 57.7 | 57.3 | 57.5 | 57.5 | 57.2 | ||
BMI | kg/㎡ | 18.5-24.9 | 22.9 | 23.1 | 22.9 | 25.1 | 22.8 | |
腹 囲 | cm | 85.0未満 | 79.0 | 81.0 | 79.8 | 87.5 | 81.4 | |
血 圧 | 収縮期血圧 | ㎜Hg | 129以下 | 110 | 104 | 125 | 123 | 127 |
拡張期血圧 | ㎜Hg | 84以下 | 74 | 75 | 80 | 83 | 96 | |
血液中の脂質 | 中性脂肪(トリグリセロイド) | mg/dl | 149以下 | 78 | 115 | 98 | 110 | 124 |
HDLコレステロール | mg/dl | 40以上 | 55 | 55 | 53 | 44 | 58 | |
LDLコレステロール | mg/dl | 119以下 | 140 | 132 | 97 | 145 | 135 | |
糖代謝 | 血糖(空腹時) | mg/dl | 99以下 | 81 | 85 | 98 | 104 | 102 |
ヘモグロビンA1c | % | 5.5以下 | 5.6 | 5.5 | 5.6 | 6.0 | 5.7 | |
尿 糖 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
肝機能 | AST(GOT) | U/L | 30以下 | 18 | 17 | 17 | 21 | 19 |
ALT(GPT) | U/L | 30以下 | 18 | 15 | 13 | 28 | 21 | |
γ-GTP | U/L | 50以下 | 33 | 35 | 25 | 55 | 36 | |
尿 酸 | mg/dl | 7.0以下 | 6.2 | 6.2 | 6.0 | 6.7 | 6.1 | |
腎機能 | クレアチニン | mg/dl | 1.10以下 | 0.80 | 0.86 | 0.75 | 0.87 | 0.95 |
eGFR | ml/分/1.73㎡ | 60以上 | 77.2 | 71.0 | 82.1 | 69.4 | 62.8 | |
尿蛋白 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
尿潜血 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
貧 血 | 赤血球/ | 104/μl | 400-550 | 538 | 539 | 497 | 567 | 546 |
血色素量 | g/dl | 13.1以上 | ||||||
ヘマトクリット | % | 40.0-50.0 | 49.3 | 49.0 | 46.2 | 49.1 | 47.6 | |
所 見 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝高血圧気味 |
健康診断の結果と健康状態の関係について
健康診断の結果を見て、改めて健康診断結果の各数値と健康状態の関係を勉強し直しました。
先ず、疑問に感じたのは、前々回書きましたとおり、2014年の健康診断で「軽度脂肪肝」と指摘されて飲酒量を大幅に減らして脂っこい食べ物を控え、また、前回書きましたとおり、逆流性食道炎の診断や健康診断結果の悪化により食生活を改善してきたのに、脂肪肝が改善されるどころかγ-GTPの値が生まれて初めて基準値を超えてしまい、また、逆流性食道炎も良くなるどころか更に酷くなったことでしたl。
肝機能の数値(AST、ALT、γ-GTP)が意味することは常識的に知っていたつもりでしたが、色々と勉強し直して、「脂肪肝の原因は飲酒や脂っこい食べ物だけではなく、肥満が原因となる例が増えている。特に、ALTだけが高い場合は肥満が原因の場合が多い。」ということを学びました。
そして、血圧、脂質、糖代謝、ほぼ全ての数値が肥満と同じ原因で悪化してきたと自覚しました。
「一度目の人生」の50歳代前半頃までは体重(BMI)を標準値以下で維持し続け、「自分は肥満とは無縁だ」と甘く考えてきたツケが回ってきたと反省した次第です。
その上で、「二度目の人生」において何をするにしても、先ずは健康を取り戻さなければ始めらないと考え、大学以来学び続けてきた「生物化学(生化学)」や「栄養化学」等の知識を基に「健康」について一から勉強し直しました。
そして、食事の質を変えないで量だけを減らして減量、ダイエットしたら、肥満を解消できても栄養不足に陥るであろうことは確実だと考え、食べた方が良い食品と食べるべきではない食品の峻別等、食生活の改善(食事内容の改善)を最優先事項として真剣に取り組み始めました。
自炊について
食生活の改善において、特に、外食、仕出し弁当、スーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼り続ける限り、どんなに頑張っても、健康に良いものだけを選んで食べるということがほぼ不可能であるため、可能な限り、毎日、自炊するようにしました。
出来れば、全ての食事を完全に自炊することが出来れば良いのですが、働いているいる限りは不可能なので、自炊出来るものは自炊し、どうしても出来ないことはスーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼ることとしました。
具体的な食生活の改善内容(食事内容の改善)について
そして、具体的には次のとおり実施しました。
・ 帰宅時間が遅くなる等で時間的に自炊出来ない場合や、出張、旅行等以外は外食しない。
・ 「エネルギー及び栄養素の摂取目標」については、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準」に準拠する。(この頃は、食材等の計量は目分量等で、蛋白質、ビタミン、ミネラルが不足しないように多めに、糖質や脂質は過剰にならないよう少なめにと大雑把な計算で済ませていた。)
・ 各食品に記載の無い「各食品に含まれているエネルギー及び栄養素」については、各食品に記載の無い「各食品に含まれているエネルギー及び栄養素」については、文部科学省がインターネット上で提供されている「食品成分データベース」を参照する。
・ 「日本人の食事摂取基準」と「食品成分データベース」の対象外でありながら、人間の健康に良い影響を及ぼす「機能性成分」を含む食品の摂取に努める。
・ 特定の食品に偏ることなく、小麦を除く多種類の全粒穀物、野菜、果物、ナッツ、キノコ、海藻、魚(鯖・鰯・鮭)、鶏胸肉、発酵食品等健康に良いとされている食品を中心とし、多様な食品をバランス良く食べる。
・ 揚げ物、(十割蕎麦以外の)麺類、精製した食品(食塩、白砂糖、白米、食パン、◯◯油等)、発酵食品を除く加工食品(インスタント・レトルト・冷凍食品、ハム・ウインナー・ソーセージ、菓子パン・調理パン、菓子・アイスクリーム、化学調味料等)、糖類や塩分の多い多い食品等、健康に悪影響を及ぼす食品は出来る限り食べない。
・ スーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼るのは必要最小限とする。
運動について
自炊生活を始めた分、運動出来る時間が短くなったため、自転車で走る場合はアップダウンの多い経路を選ぶ、休日における行動範囲を広げて走行距離を伸ばす、可能な限り自宅におけるエアロバイク(フィットネスバイク)による「ながらトレーニング」をする等に努めて運動量を維持しました。
生活習慣改善の効果〜逆流性食道炎について
生活習慣、特に食生活の改善の努力の結果、思った以上の成果がありました。
逆流性食道炎についても、胸焼けの症状が緩和して来たので、試しに1日「ネキシウム」を服用を止めてみても症状が殆ど出ないようになりました。
そして、転勤に伴い逆流性食道炎での通院先の病院が変わり、担当医師からも、「生活習慣の改善に努力して症状が緩和したら2日に1回、3日に1回というように服用量を減らした方が良い。』と言われ、常続的に、2日又は3日に1回の服用で症状を抑えることが出来るようになりました。
生活習慣改善の効果〜健康診断の結果について
健康診断の結果を、完全に健康と言えるまで戻すことは出来ないにして、ほぼ全ての数値を正常(参考)値の範囲内まで大幅に回復し、生活習慣病となるギリギリの状態から脱することが出来ました。
また、体重、BMI、腹囲についても、「第二の人生」における50歳代前半頃の状態まで減量、ダイエットし、肥満もほぼ解消することが出来ました。
年 齢 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | |||
年 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |||
検査項目 | 単 位 | 正常参考値 | |||||||
体 格 | 身 長 | cm | 161.7 | 161.6 | 161.3 | 161.1 | 161.3 | 161.2 | |
体 重 | kg | 60.0 | 65.6 | 59.3 | 62.5 | 61.7 | 58.4 | ||
標準体重 | Kg | 57.5 | 57.5 | 57.2 | 57.1 | 57.2 | 57.2 | ||
BMI | kg/㎡ | 18.5-24.9 | 22.9 | 25.1 | 22.8 | 24.1 | 23.7 | 22.5 | |
腹 囲 | cm | 85.0未満 | 79.8 | 87.5 | 81.4 | 80.0 | 81.0 | 78.5 | |
血 圧 | 収縮期血圧 | ㎜Hg | 129以下 | 125 | 123 | 127 | 104 | 89 | 100 |
拡張期血圧 | ㎜Hg | 84以下 | 80 | 83 | 96 | 72 | 65 | 69 | |
血液中の脂質 | 中性脂肪(トリグリセロイド) | mg/dl | 149以下 | 98 | 110 | 124 | 83 | 83 | 65 |
HDLコレステロール | mg/dl | 40以上 | 53 | 44 | 58 | 60 | 60 | 74 | |
LDLコレステロール | mg/dl | 119以下 | 97 | 145 | 135 | 137 | 135 | 117 | |
糖代謝 | 血糖(空腹時) | mg/dl | 99以下 | 98 | 104 | 102 | 99 | 96 | 86 |
ヘモグロビンA1c | % | 5.5以下 | 5.6 | 6.0 | 5.7 | 5.5 | 6.0 | 5.7 | |
尿 糖 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
肝機能 | AST(GOT) | U/L | 30以下 | 17 | 21 | 19 | 21 | 16 | 19 |
ALT(GPT) | U/L | 30以下 | 13 | 28 | 21 | 22 | 18 | 18 | |
γ-GTP | U/L | 50以下 | 25 | 55 | 36 | 34 | 29 | 25 | |
尿 酸 | mg/dl | 7.0以下 | 6.0 | 6.7 | 6.1 | 6.7 | |||
腎機能 | クレアチニン | mg/dl | 1.10以下 | 0.75 | 0.87 | 0.95 | 0.83 | 0.97 | 0.92 |
eGFR | ml/分/1.73㎡ | 60以上 | 82.1 | 69.4 | 62.8 | 72.4 | 60.8 | 64.5 | |
尿蛋白 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
尿潜血 | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | ||
貧 血 | 赤血球/ | 104/μl | 400-550 | 497 | 567 | 546 | 559 | 546 | 538 |
血色素量 | g/dl | 13.1以上 | 16.0 | 15.8 | |||||
ヘマトクリット | % | 40.0-50.0 | 46.2 | 49.1 | 47.6 | 51.5 | 47.9 | 48.1 | |
所 見 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝高血圧気味 | 軽度脂肪肝 | 脂肪肝動脈硬化 |
子供の頃からの夢を追って大学時代に一生懸命に学び、その夢が挫折した後も学び続けてきた「生物化学(生化学)」や「栄養化学」の知識をようやく生かすことが出来て本当に良かったと思いました。
もしも、逆流性食道炎や、健康診断の結果を放置していたら、健康状態はどんどん悪化して、今頃は重度の生活習慣病となって、「二度目の人生」どころの話ではなくなっていたかもしれません。
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