前回、「プロローグ その3 前世（５０歳代）における健康状態と生活習慣の改善について」で書きましたとおり、今回から、「二度目の人生」における「本気の生活習慣の改善」について書いていきます。
「逆流性食道炎」と「軽度脂肪肝」について
前回、「飲酒の摂生について」で書きましたとおり、今から10年前の2014年（「一度目の人生」における58歳）頃、時々、胸焼けを自覚するようになり、また、この年の健康診断のエコー検査で「軽度脂肪肝」の指摘がありました。
これらを受けて宴会や知人との飲み会等以外では一切の飲酒を止めましたが、食事内容については『油っこい食べ物をなるべく控える』以外には、改善らしい改善はしませんでした。
2016年の再誕（「一度目の人生」における還暦）頃、胸焼けが悪化し、受診した病院で、『逆流性食道炎である。加齢によって噴門が緩んで胃酸が食道に逆流しているのが原因である。』と言われただけで、胃酸の分泌を抑える「ネキシウム」という薬を処方されました。
その後、ネットで逆流食道炎について調べると、原因の多くは食生活にあり、例示されている食べ過ぎや脂肪の多い肉類、揚げ物等の取り過ぎ、それらの結果としての肥満、特に内臓脂肪の増加等の一つ一つに思い当たりました。
また、ネキシウムという薬は、逆流食道炎の症状を緩和するには良く効くが、根治、即ち、逆流性食道炎そのものを根本的に治す効果は無いどころか、長期間服用し続けることによる弊害も多いことが分かりました。
健康診断結果について
また、この当時の数年前頃までは担当医師から“健康優良児”と褒められたこともある健康診断の結果、特に、肥満が進み、脂質や血糖値、肝機能の数値が下記の表のように徐々に悪化していたことから、健康について少しは真剣に考えるようになりました。
| 年 齢 | 58 | 59 | 60 | |||
| 年 | 2014 | 2015 | 2016 | |||
| 月 日 | 11/19 | 10/21 | 11/7 | |||
| 検査項目 | 単 位 | 正常参考値 | ||||
| 体 格 | 身 長 | cm | 162.0 | 161.4 | 161.6 | |
| 体 重 | kg | 60.1 | 60.1 | 60.0 | ||
| 標準体重 | Kg | 57.7 | 57.3 | 57.5 | ||
| BMI | kg/㎡ | 18.5-24.9 | 22.9 | 23.1 | 22.9 | |
| 腹 囲 | cm | 85.0未満 | 79.0 | 81.0 | 79.8 | |
| 血 圧 | 収縮期血圧 | ㎜Hg | 129以下 | 110 | 104 | 123 |
| 拡張期血圧 | ㎜Hg | 84以下 | 74 | 75 | 80 | |
| 血液中の脂質 | 中性脂肪（ﾄﾘｸﾞﾘｾﾛｲﾄﾞ） | mg/dl | 149以下 | 78 | 115 | 110 |
| HDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ | mg/dl | 40以上 | 55 | 55 | 53 | |
| LDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ | mg/dl | 119以下 | 140 | 132 | 97 | |
| 糖代謝 | 血糖（空腹時） | mg/dl | 99以下 | 81 | 85 | 104 |
| ﾍﾓｸﾞﾛﾋﾞﾝA1c | % | 5.5以下 | 5.6 | 5.5 | 5.6 | |
| 尿 糖 | （ー） | （ー） | （ー） | （ー） | ||
| 肝機能 | AST（GOT） | U/L | 30以下 | 18 | 17 | 21 |
| ALT（GPT） | U/L | 30以下 | 18 | 15 | 13 | |
| γ-GTP | U/L | 50以下 | 33 | 35 | 25 | |
| 尿 酸 | mg/dl | 7.0以下 | 6.2 | 6.2 | 6.7 | |
| 腎機能 | ｸﾚｱﾁﾆﾝ | mg/dl | 1.10以下 | 0.80 | 0.86 | 0.87 |
| eGFR | ml/分/1.73㎡ | 60以上 | 77.2 | 71.0 | 82.1 | |
| 尿蛋白 | （ー） | （ー） | （ー） | （ー） | ||
| 尿潜血 | （ー） | （ー） | （ー） | （ー） | ||
| 貧 血 | 赤血球/ | 104/μl | 400-550 | 538 | 539 | 567 |
| 血色素量 | g/dl | 13.1以上 | ||||
| ﾍﾏﾄｸﾘｯﾄ | % | 40.0-50.0 | 49.3 | 49.0 | 46.2 | |
| 所 見 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | 軽度脂肪肝 | |||
そして、『還暦を以て、現世で再誕、即ち、生まれ変わって「二度目の人生」をやり直す』ことを今後の自分の生き方にしようと』決めると同時に、『“可能な範囲”で出来るだけの生活習慣の改善』を少しづつでも始めようと思い、次の2つのことを始めました。
運動量の増加
子供の頃から自転車が大好きなので、従来から、休日の多くは自転車で居住地域内（10km〜20km圏内）を走り回っていました。
また、荒天時の休日や早く帰宅出来た時は、エアロバイク（フィットネスバイク）によるトレーニングも実施していました。
再誕以降は、これらに加え、帰宅が少々遅くなった時でも、30分、1時間でもトレーニングを実施するようにしました。
食生活の改善（食事内容の改善）
一人暮らしの多くのサラリーマンがそうであるように、私も、昼食や夕食は、外食、仕出し弁当、スーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼りきっていました。
その上、子供の頃から大好きであった麺類（特にラーメン）を食べ続けていました。
更に、2014年の健康診断で「軽度脂肪肝」と指摘されて宴会等以外では一切の飲酒を止めてから、気付けば甘い物（ケーキやアイスクリーム）を食べることが増えていました。
再誕以降も、外食、仕出し弁当、スーパーの惣菜コーナーやコンビニに頼るといった状態は変わりませんでしたが、ラーメン屋に入ろうとする衝動を抑え込んで定食屋かファミレスに入ったり、我慢しきれずにラーメン屋に入ってしまった場合はチャーシュー麺ではなく野菜たっぷり麺にするとか、揚げ物と煮物のどちらを選ぶかで逡巡した上で煮物を買うといった程度の改善に努めました。
健康長寿を目指す
2016年の再誕（「一度目の人生」における還暦）頃、健康について真剣に考えるようになるとともに、朧げながら、目先の健康だけではなく、より健康で少しでも長生きし、好きなことを好きなだけし続けたいと思うようになりました。
そして、健康とか、長寿とかについて色々と勉強する中で、センテナリアン（1世紀以上生きている人=100歳を超えた人、日本語では百寿者）、スーパーセンテナリアン（110年以上生きている人=110歳を超えた人）、大還暦（還暦=60歳の2倍の120歳のお祝い）といった言葉を知りました。
『よし、俺もこれを目標に健康長寿を目指そう』そして、そのために『健康的な生活習慣を身につけよう』と思い始めたのもこの頃でした。
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