前回までに引き続いて、今回は「その1 多様な食品をバランス良く食べることについて」で書いた「日常的に食べている主な食品等」のうち、高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)、純ココア(ピュアココア)、黒糖(黒砂糖)に含まれている栄養素と機能性成分について書きます。
高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)と純ココア(ピュアココア)
チョコレートとココアの違い等
チョコレートとココアの主原料は、野菜類のオクラや果実類のドリアンと同じアオイ科に属する常緑樹であるカカオの種子であるカカオ豆の胚乳を発酵、乾燥、焙煎、磨砕したカカオマスです。
カカオマスには50%以上のカカオバター(ココアバター)という脂肪分が含まれており、圧搾によってカカオバターの多くを除去したココアケーキを粉砕して粉末にすると、残存脂肪分が10%〜20%程度のココアパウダー=純ココア(ピュアココア)となります。
ココアパウダー=純ココアに粉乳と砂糖等を加えたものが調整ココアであり、脂肪分が多く残ったカカオマスに粉乳と砂糖等を加えるか、ココアパウダーにカカオバター、粉乳と砂糖等を加えて練り固めるとチョコレートになります。
従って大雑把に言えば、カカオバターを減らしてお湯等で混ぜ易くしたものがココアで、カカオバター多くして固めたものがチョコレートということになります。
高カカオチョコレートに決まった定義はありませんが、私が購入しているメーカーではカカオ分(カカオ豆由来の成分)を70%以上含むものを高カカオチョコレートとしています。私が高カカオチョコレート食べ始めた頃はカカオ分72%、86%、95%の3種類でしたが、今は95%だけを食べています。
また、純ココアには少量の豆乳と黒糖を加えて飲んでいます。
高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)と純ココア(ピュアココア)に含まれる栄養素
純ココア(ピュアココア)100g中には、蛋白質18.5g、脂質21.6g、炭水化物42.4g、内食物繊維23.9g、ミネラルについてはカリウム2,800mg、カルシウム140mg、マグネシウム440mg、鉄14.0mg、亜鉛7.0mg、ビタミンについてはE 4.7mg、B1 0.16mg、B2 0.22mgと極めて豊富に含まれています。
純ココアに含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。
私が食べている高カカオチョコレート(カカオ分95%)のメーカーの表示によると、100g中、蛋白質14,0g、脂質52.0g、炭水化物28.0g、内食物繊維16.0gであり、純ココアよりもカカオバター分が多いため、脂質が多く、蛋白質と炭水化物、食物繊維が少なくなっています。
なお、残念ながら高カカオチョコレートは「食品成分データベース」に収録されていません。
高カカオチョコレート(ハイカカオチョコレート)と純ココア(ピュアココア)に含まれる機能性成分
チョコレートとココアの主原料カカオマスには、多様なポリフェノールやテオブロミンいう機能性成分が豊富に含まれています。
愛知県蒲郡市と愛知学院大学、株式会社明治の産官学の共同で実施された「チョコレートの摂取による健康効果に関する実証研究」によると、4週間にわたるカカオ分72%のチョコレートの摂取により、血圧のピーク値の低下、HDL(巷で言われている善玉コレステロール)の増加、LDL(同悪玉コレステロール)の酸化抑制、脳細胞の増加に必要とされているBDNF(Brain-derived neurotrophic factor:脳由来神経栄養因子)の上昇による認知症予防の可能性、動脈硬化の要因となる炎症や酸化ストレスの低下といった効果を確認できたとされています。
黒糖(黒砂糖)
黒糖(黒砂糖)に含まれる栄養素
黒糖(黒砂糖)に最も多く含まれる栄養素は、当然ながら、炭水化物の中の利用可能炭水化物であり、100g中91.3gも含まれていますので、精製糖(白砂糖)よりは黒糖の方が良いとは言われてはいるものの、私は1日における黒糖の摂取量は最大4〜5g程度にしています。
その他の栄養素としては、ミネラルの中では、カリウムとカルシウムが豊富であり、マグネシウム、鉄、亜鉛や、ビタミンの中ではB群(B12を除く)が比較的多く含まれています。しかしながら、前述のとおり、私の場合、黒糖の摂取量自体が少量のため、これらの栄養素の摂取量も極微量です。
黒糖に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。
黒糖(黒砂糖)に含まれる機能性成分
-沖縄県工業技術センター研究報告書 第10 号 2008 年-「沖縄産純黒糖の抗酸化能と糖類分解酵素阻害活性」と同「沖縄産黒糖に含まれるフラボン配糖体」によると、黒糖(黒砂糖)に含まれている多様なポリフェノールという機能性成分は、抗酸化能、LDL 酸化抑制作用、糖類分解酵素阻害作用を有することが示唆されています。
しかしながら、私の場合、前述した栄養素同様、黒糖に含まれている機能性成分の摂取量も極微量です。
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