前回の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」におけるビタミンAに関する記述の要点等に引き続き、今回はビタミンAの具体的な摂取基準及び私の摂取量と摂取源としている主な食品等について書きます。
ビタミンAの食事摂取基準及び私の摂取量と摂取源としている主な食品
ビタミンAの食事摂取基準(μgRAE/日)
ビタミンAの摂取量
私の現在のビタミンAの摂取量は、推奨量850μgRAE/日の2倍近い約1,600μgRAE/日です。
この摂取量は、耐容上限量の2,700μgRAE/日までは十分な余裕がありますが、『推奨量の2倍程度(1,500 µgRAE/日)以上のレチノール摂取を30年続けていると、推奨量(500 µgRAE/日)以下しか摂取していない者に比べて高齢者の骨折のリスクが2倍程度になるとの報告がある。一方、この報告の後に、世界各国で行われた疫学的研究では、否定的な報告も多い。』ということなので少々気にはなっています。
ただ、摂取量約1,600μgRAE/日中、レチノールを多く含む動物性食品からの摂取量は200μgRAE/日以下なのでほとんど心配ないとは思っています。
ビタミンAの主要な摂取源
多様な食品をバランス良く
生命と健康に必要な栄養素や機能性成分を出来るだけ多く含み、かつ、命と健康に悪い成分が出来るだけ少ない多様な食品をバランス良く食べるよう心がけています。
しかしながら、ビタミン全般に共通的に言えることですが、ビタミンAを豊富に含む食品、特に日常的に手に入り易くて、食材として使い易い食品が限られているため、全ビタミンA摂取量約1,600μgRAE/日中、ビタミンAの摂取源上位2食品(濃縮野菜ジュースと人参)から摂取しているビタミンAが約1,300μgRAE/日(81%)を占めています。
逆に言うなら、仮に、この2食品を摂っていなければ、ビタミンAの摂取量は僅か300μgRAE/日に過ぎないことになり、推奨量850μgRAE/日に満たないどころか、推定平均必要量600μgRAE/日の半分しか摂取できないことになってしまいます。
なお、前述した濃縮野菜ジュースに含まれているビタミンA(大部分はβ-カロテン)の多くは人参由来で、一部がトマト由来だと推測されるので、私が摂取しているビタミンAの大部分は実質的に人参から摂取していると言えます。
ビタミンAの主要な摂取源としている食品(上位10食品)
下記の各表は、私が常食している全ての食品を「食品成分データベース」で検索して得られた結果をNumbersで集計したビタミンAの摂取量が多い上位10食品です。(単位:μgRAE)
なお、当然ながら食べている食品の種類は日々異なりますが、上位10食品の多くはほぼ毎日食べているものであり、頻度が少ないものでも1週間に1回以上は食べています。
また、それぞれの摂取量も日によって変動しますので1日当たりの概算的な平均摂取量です。
食品 | 濃縮野菜ジュース | 人参 | 鶏卵 | ブロッコリー | 縮緬雑魚(しらす干し) | 乾燥ワカメ | 鮭 | バナナ | 鯖缶 | 林檎 |
食品摂取量(g) | 180 | 72 | 64 | 124 | 12 | 6 | 23 | 157 | 16 | 164 |
ビタミンA摂取量(μgRAE) | 792 | 518 | 134 | 93 | 28 | 22 | 8 | 8 | 7 | 3 |
まとめ(ビタミンA摂取の難しさ)
ビタミンAの摂取を人参だけに頼っているのはあまり良くないとは考えています。
しかしながら、人参以外の食品からのビタミンAの摂取を大幅に増やすためには、肉類や魚類、特にそれらの肝臓や卵、ほうれん草等の摂取を増やすことが必要になりますが、そうすると次のような問題が生じるため、当面は現在の状態が続きそうです。
① 肉類や魚類の摂取を増やすとたんぱく質が過剰摂取となる。
② ほうれん草等の摂取を増やすと食物繊維が過剰摂取となる。
なお、ネット上では、ビタミンAの摂取源として、肝臓(レバー)、肝油、卵やサプリメントを推奨している情報が多いですが、そうした食品等の過剰摂取による問題には触れていないものも多いです。
次回から、ビタミンDの摂取基準と摂取量等について書きます。
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