前回に引き続いて、今回は「多様な食品をバランス良く食べることについて」で書いた「日常的に食べている多様で健康的な食品等」のうち、ミネラルの亜鉛の作用(機能、働き) と亜鉛のサプリメントを摂取していた理由と中断した理由について書きます。
サプリメントの摂取に関する基本的考え方
(本項の内容は「常食している健康的な食品の栄養素と機能性成分 26」の「サプリメントの摂取に関する基本的考え方」と同じです。)
私は、必要とする栄養素や機能性成分は、出来るだけホールフードから摂ることを基本としています。
そして、サプリメントについても、様々なエビデンス等で勉強し、検討した上で本当に必要だと判断したものだけを試行的に摂取し、その効果等を踏まえて続けるものは続け、止めるべきものは止めていますが、その理由は大きく次の2つです。
1 二度目の人生における本気の生活習慣の改善 6~『「完全自炊」による食事とその内容について』の説明の「健康に悪影響を及ぼすとされる次のような食品は出来る限り食べない。」で書きましたとおり、精製された食品はできる限り食べないようにしているから。
2 二度目の人生における健康的な食生活 6〜サプリメント等の健康食品についてで書いたサプリメントを摂取する場合における留意事項等を踏まえて。
亜鉛の概要
亜鉛はミネラルの一種です。
ミネラルについて、e-ヘルスネットのミネラル(みねらる)には、『生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称で、無機質ともいいます。
ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。
ミネラルは、互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあるため、バランスよく摂ることが求められます。』とあります。
厚生労働省のeJIM(統合医療に係る 情報発信等推進事業)の亜鉛には、『亜鉛は、一部の食物に天然に含まれる必須ミネラルであり、食物によっては添加され、またサプリメントとしても販売されている。亜鉛は、風邪薬として販売されている多くの風邪用トローチや一部の市販薬にも含まれている。体には特別な亜鉛の貯蔵システムがないので、亜鉛を毎日摂取することは定常状態を維持するために必要である。』とあります。
健康長寿ネットの亜鉛とはには、『亜鉛は成人の体内に約2g含まれます。成人ではそのほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となっています。
亜鉛の吸収量は、摂取量や一緒に存在する他の成分により変動しますが、一般的には、約30%と推定されています。』とあります。
亜鉛の作用(機能、働き)
健康長寿ネットの亜鉛の吸収と働きには、『亜鉛は数百におよぶ酵素たんぱく質の構成要素として、さまざまな生体内の反応に関与しています。アミノ酸からのたんぱく質の再合成、DNAの合成にも必要なので、胎児や乳児の発育や生命維持に非常に重要な役割を果たしているほか、骨の成長や肝臓、腎臓、インスリンを作るすい臓、精子を作っている睾丸など、新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。また、体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素の構成成分であるほか、味覚を感じる味蕾細胞や免疫反応にも関与しています。
近年、糖尿病患者に亜鉛サプリメント与えて空腹時血糖、HbA1c、血清インスリンおよび血清亜鉛濃度への効果を分析した結果、亜鉛サプリメントの摂取は空腹時血糖値の低値と関連が認められたことが報告されています。』とあります。
また、厚生労働省のeJIM(統合医療に係る 情報発信等推進事業)の亜鉛には、『亜鉛は、細胞代謝のさまざまな面で関与している。亜鉛は、約100種類の酵素の触媒活性に必要で、免疫機能 、蛋白合成 、創傷治癒、DNA合成、細胞分裂に重要な役割を果たす。また、妊娠中、小児期、思春期の正常な成長と発達も支え、適切な味覚や嗅覚に必要である。』とあります。
亜鉛のサプリメントを摂取していた理由と中断した理由
亜鉛のサプリメントを摂取していた理由
「二度目の人生における健康的な食生活 2〜日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要等について」で書きましたとおり、私は、「日本人の食事摂取基準(以下「摂取基準」とします。)」を「多様な食品をバランス良く食べるための準拠」としています。
摂取基準では亜鉛の18歳以上74歳以下の男の1日の摂取の推奨量を11mgとしており、私は、日常の食事から推奨量を若干上回る量の亜鉛を摂取しています。
しかしながら、次のような理由から、亜鉛のサプリメントを摂っていました。
1 私の平均的な亜鉛の摂取量と推奨量の差は僅か10%程度であり、また、亜鉛の概要で書きましたとおり、亜鉛は一部の食物に偏在し、また、吸収率が一般的に30%と低く、かつ、私の身体的状況や食べ合わせによって更に低くなることも予想されるため、体調や食事内容等によって亜鉛の摂取量が不足する可能性がある。
2 日常の食事から現在の摂取量以上の亜鉛を摂取することは難しい。
3 亜鉛の作用(機能、働き)で書きましたとおり、健康にとって亜鉛は極めて重要なミネラルであり、不足した場合の悪影響が大きい。
なお、私が日常の食事とサプリメントから摂取していた亜鉛の量は、摂取基準で定められている耐用上限量40mgの半分強程度でした。
亜鉛のサプリメントを摂取を中断した理由
8年近くの「本気の生活習慣改善の成果」等についての免疫力とアレルギーで書きましたとおり、多忙極まる仕事のため、生活習慣が一番乱れていた前世(一度目の人生)における40代、50代の頃における花粉シーズン中は、毎日、抗ヒスタミン剤を服用してもクシャミや鼻水が出る程の重度の花粉症に悩まされ、頭皮や外耳等に湿疹が出来やすく、外耳の場合は耳垢も多くて外耳を塞いでしまった耳垢を耳鼻科で取ってもらったこともあります。
このようなアレルギーは、腕時計や指輪といった身につける金属製品にも反応していました。その当時、亜鉛を含有したサプリメントを摂取し始めて暫くし、全身、特に発汗が多い部位に酷い痒みを伴う湿疹が出るようになったので同サプリメントの摂取を止めたところ湿疹も治まりました。
当時調べた範囲では、ミネラルのサプリメントによるアレルギーに関する情報を得ることは出来ませんでしたが、その後、予想したとおり、金属アレルギー体質の者が、その原因となる金属のサプリメントを摂取するとアレルギー反応が出る可能性がある趣旨の情報を得ることが出来ました。
今回、花粉症や湿疹等が治ってきたので、試しに亜鉛のサプリメントを摂り始めたところ、数ヶ月は何ともなかったのですが、最近になって、かつてのように湿疹が出始めたので亜鉛のサプリメントの摂取を中断しました。
亜鉛のサプリメントを摂取している効果
亜鉛のサプリメントを摂取していたのが数ヶ月間と短かったため、その効果は不明です。
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