二度目の人生における健康的な食生活 9〜常食している健康的な食品の栄養素と機能性成分 1

様々な種類の穀物のイメージ図 二度目の人生における健康的な食生活

今回から、「その1 多様な食品をバランス良く食べることについて」で書いた「日常的に食べている主な食品等」に含まれている栄養素機能性成分について、「植物性の食品」「動物性の食品」「香辛料」「サプリメント等」の順で書いていきます。
 今回は「十種穀物ごはん」というパックご飯に含まれている10種類の穀物について書きます。

玄 米

玄米に含まれる栄養素

 玄米に含まれる蛋白質の量は白米と大きな差はありませんが、、9種類の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファン)がバランス良く含まれています
 また、脂質と多くのミネラル、ビタミンは白米の2〜10倍以上含まれています。
 玄米に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

 下記は、比較のための白米の検索結果です。

玄米に含まれる機能性成分

 玄米には、フェルラ酸γ-オリザノールアラビノキシランセラミドγ-アミノ酪酸(GABA)という機能性成分が含まれています。含有量については、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」の「機能性成分含有量情報(穀類)」をご参照ください。

赤 米

 「食品成分データベース」に記載されている「赤米」についての説明は次のとおりです。

 「赤米」及び「黒米」は、玄米の表面(果皮、ぬか層)に色素を含む有色米で、タンニン系色素を含み赤褐色の赤米とアントシアニン系色素を含み黒色の黒米とがある。「色素米」とも呼ばれ、「古代米」の名で販売されている場合もある。

赤米に含まれる栄養素

 赤米に含まれる蛋白質脂質と、ミネラルビタミンの多くがうるち米(普通の米)よりも多く含まれていますが、うるち米よりも少ない成分もあります。
 赤米に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

赤米に含まれる機能性成分

 赤米に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていませんので玄米を参考として下さい。

はと麦

 「食品成分データベース」に記載されている「はと麦」についての説明は次のとおりです。

 「はとむぎ」はイネ科ジュズダマ属ハトムギの種子で、シコクムギともいう。アジアでは主食に雑穀として混ぜたり、ハトムギ茶やシリアル食品として利用される。皮を除いた種子であるヨクイニンは生薬としても利用されている。

はと麦に含まれる栄養素

 はと麦については、精白粒しか掲載されていなかったので、その栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

はと麦に含まれる機能性成分

 はと麦に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていません。

押 麦

 「食品成分データベース」に記載されている「押麦」についての説明は次のとおりです。

 (大麦の)「米粒麦(べいりゅうばく)」は六条大麦の皮麦又は裸麦を原料とし、これを精白加工したものであるが、一部に二条大麦を原料とする場合もある。(大麦の)製品は、精白粒を蒸気で加熱圧扁した押麦と精白粒を黒条に沿って切断して二分した切断麦(米粒麦と呼ばれる無圧扁切断麦とこれを加熱圧扁した白麦がある)がある。現在流通している七分つき押麦、押麦、米粒麦には、ビタミンB1強化製品と未強化製品(精白歩留りの高い「七分つき押麦」を含む)がある。

押麦に含まれる栄養素

 押麦については、七分つきしか掲載されていなかったので、その栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

押麦に含まれる機能性成分

 押麦には、フェルラ酸β-グルカンγ-アミノ酪酸(GABA)という機能性成分が含まれています。含有量については、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」の「機能性成分含有量情報(穀類)」をご参照ください。

丸 麦

丸麦に含まれる栄養素

 丸麦に含まれる栄養素について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていません。

丸麦に含まれる機能性成分

 丸麦に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていません。

高きび(モロコシ)

 「食品成分データベース」に記載されている「高きび(モロコシ)」についての説明は次のとおりです。

 高きび(モロコシ)はイネ科モロコシ属の種子である。諸外国ではソルガム、ソルゴー、コーリャンであり、穀物としての生産面積ではコムギ、イネ、トウモロコシ、オオムギに次いで世界第5位である。熱帯、亜熱帯の作物で乾燥に強く、イネ、コムギなどが育たない地域でも生育する。そのため、アフリカ、中国、インドなどの一部地域ではモロコシは重要な穀類として栽培されている。

高きび(モロコシ)に含まれる栄養素

 高きびモロコシ)に含まれる蛋白質脂質と多くのミネラル、ビタミンは玄米と同等以上含まれています。
 高きび(モロコシ)に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

高きび(モロコシ)に含まれる機能性成分

 高きび(モロコシ)に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていません。

(黄)大豆(一般的な大豆)

(黄)大豆に含まれる栄養素

 (黄)大豆に含まれる栄養素は、豆類の中でも蛋白質が豊富であり、9種類の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファン)がバランス良く含まれています
 また、脂質、特に、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の合計よりも、必須脂肪酸であるω3系のα-リノレン酸とω6系のリノール酸の多価脂肪酸が豊富に含まれています。(一般的に適切な比率と言われているω3系:ω6系=1:2〜4に比して、(黄)大豆の場合、ω6系のリノール酸の比率が高いです。)
 ビタミンについては、B12を除くB群、C、Eが多く含まれています。
 ミネラルについては、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が多く含まれています。
 (黄)大豆に含まれる栄養素一般成分アミノ酸脂肪酸については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

(黄)大豆に含まれる機能性成分

 (黄)大豆には、β-コングリシニンレシチンイソフラボンサポニンフェルラ酸GABAγ-アミノ酪酸といった様々な機能性成分が含まれています。
 β-コングリシニンレシチンイソフラボンサポニンについては、「無調整豆乳に含まれる機能性成分」の項をご参照ください。
 また、これらの機能性成分の含有量については、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」の「機能性成分含有量情報(豆類)」をご参照ください。

青大豆

青大豆に含まれる栄養素

 青大豆に含まれる栄養素一般的な(黄)大豆とほぼ同等です。
 青大豆に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

青大豆に含まれる機能性成分

 青大豆に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていませんので一般的な(黄)大豆を参考として下さい。

黒豆(黒大豆)

黒豆(黒大豆)に含まれる栄養素

 黒豆(黒大豆)に含まれる栄養素一般的な(黄)大豆とほぼ同等です。
 黒豆(黒大豆)に含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

黒豆(黒大豆)に含まれる機能性成分

 黒豆(黒大豆)に含まれる機能性成分について根拠が明確な資料を見つけることが出来ていませんので一般的な(黄)大豆を参考として下さい。

あずき

あずきに含まれる栄養素

 あずきに含まれる栄養素は、大豆と比較して、炭水化物(利用可能炭水化物と食物繊維)が豊富である一方、蛋白質、脂質、ミネラル、ビタミンが全般的に少なくなっています。
 あずきに含まれる栄養素については、下記「食品成分データベース」の検索結果をご参照ください。

あずきに含まれる機能性成分

 あずきには、カテキンという機能性成分が含まれています。含有量については、国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」の機能性成分含有量情報(豆類)」をご参照ください。

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