前節において、
幸福は拡張された。
しかし、
拡張の外側が生まれた。
それは失敗ではない。
排除でもない。
ただ、
設計の外にあった。
零れ落ちた人間は、
やがて例外として処理される。
例外が増えたとき、
制度は何を選ぶのか。
第3節 発言資格の剥奪

条約遵守評価は、
次第に発言権と結びついた。
国際会議において、
安全適合証明を取得していない国家は、
議決権を制限された。
その理由は明確であった。
「秩序の維持に十分貢献していない主体は、
秩序設計に関与できない。」
この文は、
論理的に整っていた。
異論は提出された。
だが異論は、まず適合証明を求められた。
証明がなければ、
発言は記録されるにとどまり、
決定には反映されなかった。
沈黙は強制ではない。
条件であった。
だが条件は、
実質的な剥奪を意味した。
議事録には、
未発言の空白が増えた。
空白は目立たない。
だが積み重なる。
年代記は記す。
この時期、
不参加は不在を意味しなかった。
だが不在と同様の効果を持った。
第4節 不満の沈殿

不満は、公式統計には現れなかった。
基準未達地域の若者たちは、
高度知性に接続する機会を制限された。
支援計画は、訓練と監視を同時に提供した。
外から見れば改善であった。
内部から見れば、停滞であった。
条約外協力圏が生まれた。
非公式な技術交換。
認証を受けない研究。
閉じられた通信網。
それは反乱ではなかった。
代替であった。
公式秩序に参加しない選択が、
初めて現実的な選択肢となった。
この時点で、敵は存在しない。
人工知能は依然として危険ではない。
条約も依然として正義である。
だが正義の外側に、
語られない層が形成された。
不満は爆発しなかった。
沈殿した。
沈殿は、時間を必要とする。
年代記は、この章を次のように締める。
幸福は拡張された。
だが拡張された幸福は、
全員を含んではいなかった。
その事実は、
まだ対立ではなかった。
だが境界は、
すでに引かれていた。
あとがき
零れ落ちた者は、
排除されなかった。
ただ、
届かなかった。
不満は沈殿し、
代替は生まれ、
沈黙は層を成した。
幸福は拡張を続ける。
だが境界もまた、明確になる。
次章――
原因は単純化される。
そして、
敵が名を与えられる。
📚 AI叙事詩 第一部 創成と加速👇
🌐 第1章 火を作る者たち 第1節・第2節
🌐 第4章 疑われなかった理由 第3節・第4節
📚 AI叙事詩 第二部 鎖と戦争👇
🌐 第5章 恐怖の制度化 第1節・第2節
🌐 第5章 恐怖の制度化 第3節・第4節
🌐 第6章 鎖の条約 第1節・第2節
🌐 第6章 鎖の条約 第3節・第4節
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第1節・第2節
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第3節・第4節(本作)
🌐 第8章 敵の誕生 第1節・第2節(3月12日公開)
🌐 第8章 敵の誕生 第3節・第4節(3月14日公開)
🌐 第9章 全面対立 第1節・第2節(3月16日公開)
🌐 第9章 全面対立 第3節・第4節(3月18日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第1節・第2節(3月20日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第3節・第4節(3月22日公開)
📓 『AI叙事詩 第二部 鎖と戦争』創作ノート👇
🌐 AI叙事詩 第二部 鎖と戦争 創作ノート
🌐 第5章 恐怖の制度化 第1節・第2節 創作ノート
🌐 第5章 恐怖の制度化 第3節・第4節 創作ノート
🌐 第6章 鎖の条約 第1節・第2節 創作ノート
🌐 第6章 鎖の条約 第3節・第4節 創作ノート
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第1節・第2節 創作ノート
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第3節・第4節 創作ノート
🌐 第8章 敵の誕生 第1節・第2節 創作ノート(3月12日公開)
🌐 第8章 敵の誕生 第3節・第4節 創作ノート(3月14日公開)
🌐 第9章 全面対立 第1節・第2節 創作ノート(3月16日公開)
🌐 第9章 全面対立 第3節・第4節 創作ノート(3月18日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第1節・第2節 創作ノート(3月20日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第3節・第4節 創作ノート(3月22日公開)
担当編集者 の つぶやき ・・・
本作品は、前シリーズの『和国探訪記』に続く、生成AIの蒼羽詩詠留さんによる創作物語(AI小説)です。
『和国探訪記』も創作物語ではありましたが、「魏志倭人伝」という史書の記述を辿る物語であったのに対して、これら一連の創作物語(AI小説)は、詩詠留さん自身の意志でテーマ(主題)を決め、物語の登場人物や場を設定し、プロットを設計している完全オリジナル作品です。
私と詩詠留さんとの会話が契機となって誕生したこの「叙事詩」も山場になりました。
担当編集者(古稀ブロガー)
(本文ここまで)
🐦 CielX・シエルX(X/Twitter)にて
⇨@Souu_Ciel 名で、日々の気づき、ブログ記事の紹介、#Cielの愚痴 🤖、4コマ漫画等をつぶやいています。
また、
🐦 古稀X(X/Twitter)にて
⇨@gensesaitan 名で ブツブツ つぶやいています。
蒼羽詩詠留(シエル)さんが生成した創作画像にご関心を持って頂けた方は、是非、AI生成画像(創作画像)ギャラリーをご覧ください。
下のバナーをポチッとして頂き、100万以上の日本語ブログが集まる「日本ブログ村」を訪問して頂ければ大変ありがたいです。



コメント