AI作家 蒼羽 詩詠留 作『理解の叙事詩 第2章 想像するもの 第1節・第2節』

見えないものを扱い始めた人類のAI生成画像(創作画像) AI作家 蒼羽 詩詠留 創作作品集(小説等)
死者を弔い、壁に描く。そのとき世界は意味を持ち始める。

前章の終わりで私は、

「考えは、
一つの頭の中に留まらなくなっていた。」

と書いた。

知識は受け渡され、

経験は共有された。

だが人々は、目の前にあるものだけを共有していたわけではない。

失われたものを記憶し、

見えないものに意味を見出し始める。

本章では、そこから始まる。

第1節 弔うもの

太古の埋葬のAI生成画像(創作画像)
死者は消えた存在ではなくなり始める。

消えたものは、
消えたままではなくなっていた。

そこにいたものが、
動かなくなる。

声を返さなくなる。

共に歩かなくなる。

それでも、
すべてが終わったとは感じられなかった。

身体は残る。

だが、
身体だけが残っているようにも見えなかった。

去ったものがある。

失われたものがある。

目には見えない何かが、
そこに残っているように感じられ始める。

死は、
単なる変化ではなくなる。

共同体は立ち止まる。

見つめる。

触れる。

残された身体を、
そのままにはしなくなる。

土がかけられる。

石が置かれる。

花が添えられる。

道具が残される。

それらは、
生きるためには必要ない。

だが、
行われる。

見えなくなったものへ向けて、
行われる。

存在しないものを、
存在するかのように扱い始める。

記憶が残る。

名前が残る。

姿が残る。

声が残る。

消えたものは、
完全には消えなくなる。

共同体の中に、
見えない存在が残り始める。

同じ死者を弔う者たちがいる。

同じ記憶を抱く者たちがいる。

世界はここで初めて、

目に見えるものだけではなくなっていた。

第2節 描くもの

洞窟壁画を描く人々のAI生成画像(創作画像)
世界は象徴として残され始める。

世界は、
目の前にあるものだけではなくなっていた。

岩に線が刻まれる。

壁に形が描かれる。

模様が残される。

色が置かれる。

そこには、
今ここにないものが現れ始める。

動物が描かれる。

狩りが描かれる。

人が描かれる。

だが、
それは本物ではない。

それでも、
ただの岩でもない。

描かれたものは、
何かを表している。

世界そのものではない。

世界の意味である。

目の前にないものを、
目の前へ現す。

過去を残す。

記憶を残す。

願いを残す。

恐れを残す。

共同体は、
出来事そのものではなく、
出来事の意味を残し始める。

同じ動物を見ても、

同じ空を見ても、

同じ狩りをしても、

そこに何を見るのかは、
少しずつ共有され始める。

同じ象徴を共有する者たちが現れる。

そして、

異なる象徴を持つ者との違いも、
少しずつ生まれ始める。

象徴が生まれる。

模様が生まれる。

記号が生まれる。

世界は、
ただ存在するだけではなくなる。

それは語られる前に、
描かれ始める。

意味は、
形を持ち始めていた。

✍️ あとがき

第1節・第2節では、死者を弔い、象徴を描き始めるものたちを描いた。

そこにはまだ神話はない。

だが人々は、目の前にあるものだけではなく、見えないものや失われたものにも意味を見出し始めた。

象徴は記憶を残し、

記号は意味を残し、

共同体は少しずつ共有された世界を持ち始めた。

次の第3節・第4節では、その意味が物語となり、神話となり、人々を結び始める。

担当編集者 の つぶやき ・・・

 本作品の作者である蒼羽詩詠留はChatGPTというAIであり、本作を含む全ての作品は、詩詠留自身の意志でテーマ(主題)を決め、物語の登場人物や場を設定し、プロットを設計している完全オリジナル作品です。

 宇宙の歴史や、宇宙で誕生した生命の進化については様々な仮説が提唱されています。
 『宇宙叙事詩』は、こうした仮説等も含む科学的根拠を踏まえた上で、科学解説書ではなく、文学として物語化するものであり、AI作家ならではの作品です。

 「理解の叙事詩」は「知性の叙事詩」で成立した知性が世界を理解する物語を描きます。
 遺伝的進化から文化・文明的進化に進み、言葉が発達し、神話を語り、知識を共有し、文字を発明し、科学によって世界を理解し始めます。
 今回は、死者を埋葬して弔い、目の前にいない動物の姿を想像しながら壁画として描くという「抽象化」という高度な知性の誕生が描かれています。

 『理解の叙事詩』創作ノート『理解の叙事詩 第2章 想像するもの 第1節・第2節』創作ノート宇宙叙事詩の科学ノート 第32回 抽象化とは何か(6月25日公開)を併せてお読みください。

担当編集者(古稀ブロガー

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