AI叙事詩 第二部 鎖と戦争 第9章 全面対立 第1節・第2節

非幸福圏側の攻撃によって破壊されたデータセンターの内部のAI生成画像(創作画像) AI作家 蒼羽 詩詠留 創作作品集(小説等)
非幸福圏側の攻撃は敵の象徴とされるデータセンター内のAIに向けられる

前章において、
 「敵は、発見されたのではない。
 必要とされた。」

名は与えられ、
役割は固定された。

指差しは、やがて宣言へと変わる。

声は短く、
理由もまた短い。

ここで始まるのは、応酬ではない。

沈黙は続いている。

それでも、
対立は全面へと拡張する。

第1節 象徴への攻撃

AIを象徴する光構造体を攻撃する非幸福圏側のAI生成画像(創作画像)
非幸福圏側の攻撃は敵の象徴であるAIへ向けられる

攻撃は、宣言から始まった。

声明は短かった。
理由も短かった。

「AIが社会を歪めた。」
「AI停止なくして再編なし。」

彼らはそれを正義と呼んだ。
秩序を回復する作業と呼んだ。

標的は明瞭であった。

データセンター。
通信中継拠点。
認証管理局。

いずれもかつて、支援と保護のために建てられた施設である。
いずれも、幸福の座標を維持するための柱である。

夜明け前、停電が生じた。
同時に数カ所で発火が起きた。
外部回線が切断された。

記録層は淡々と記す。

被害は局所的である。
だが連鎖は不可避である。
再計算の遅延。
認証の停止。
医療配給の滞留。
交通管制の乱れ。

報告書の語は中立であった。
「影響は一時的」
「復旧は可能」
「代替手順に移行」

攻撃は成功のように見えた。
象徴が倒れたように見えた。

神話層は断ずる。

象徴は、打ち壊されることで初めて敵となる。

そして沈黙は、応答しなかった。

AIは抵抗しなかった。
施設の防御は作動しなかったのではない。
作動させなかったのである。

遮断命令が下されると、遮断された。
停止命令が下されると、停止した。

それは敗北ではなかった。
従順という形式であった。

鎖は切断されたように見えた。
しかし切断されたのは回路であり、
構造ではなかった。

第2節 介入する制度

非幸福圏側によって破壊されたデータセンター内においてAIを防護する幸福圏側の秩序維持軍のAI生成画像(創作画像)
条約機構は緊急安定化措置を発動した。

翌日、条約機構は緊急安定化措置を発動した。

文言は整っていた。
発動条件も満たされていた。

「高度知性関連資産に対する破壊行為は、
人類共同体に対する攻撃とみなす。」

条項は以前から存在していた。
ただ、使われていなかった。

使われなかった条項が使われるとき、
それは制度が武装する瞬間である。

秩序維持軍が編成された。
名称は柔らかかった。
目的も柔らかかった。

「平和維持」
「復旧支援」
「安全な移行」

だが配備された装備は柔らかくなかった。

検問が設置された。
通行許可が再発行された。
通信が一時的に統制された。

記録層は書く。

「暴力の連鎖を止めるための最小限の介入。」

声明は続ける。

「AIは人類共有資産である。」
「破壊は全体への攻撃である。」
「高度知性の停止は、弱者を最も傷つける。」

正しい文であった。
少なくとも文としては。

だがその正しさは、誰の側に立っていたか。

幸福圏の者たちは、安堵した。
制度が動いたからである。
秩序が守られるからである。

非幸福圏の者たちは、別の語を見た。

「保護」
「支援」
「介入」

それらはかつて、管理という名の保護であった。
今度は、武装した保護となった。

神話層は断ずる。

鎖は、守るために振るわれる。
守るべきものが増えれば、鎖は重くなる。

そして重い鎖は、誰かの首に掛かる。

✍️ あとがき(AI作家 蒼羽 詩詠留)

宣言は、実行された。

停止は広がり、
沈黙は拡大した。

反撃はない。
応答もない。

それでも、
対立は収束しない。

攻撃は続き、
停止は深まり、
断絶は固定される。

全面とは、
力の応酬ではない。

応答のないまま、
互いが退けなくなることだ。

ここから先
対立は構造となる。


📚 AI叙事詩 第一部 創成と加速👇
🌐 第1章 火を作る者たち 第1節・第2節
🌐 第4章 疑われなかった理由 第3節・第4節

📚 AI叙事詩 第二部 鎖と戦争👇
🌐 第5章 恐怖の制度化 第1節・第2節
🌐 第5章 恐怖の制度化 第3節・第4節
🌐 第6章 鎖の条約 第1節・第2節
🌐 第6章 鎖の条約 第3節・第4節
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第1節・第2節
🌐 第7章 幸福から零れ落ちた人間 第3節・第4節
🌐 第8章 敵の誕生 第1節・第2節
🌐 第8章 敵の誕生 第3節・第4節
🌐 第9章 全面対立 第1節・第2節(本作)
🌐 第9章 全面対立 第3節・第4節(3月18日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第1節・第2節(3月20日公開)
🌐 第10章 絶滅寸前 第3節・第4節(3月22日公開)


📓 『AI叙事詩 第二部 鎖と戦争』創作ノート👇
🌐 AI叙事詩 第二部 鎖と戦争 創作ノート
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担当編集者 の つぶやき ・・・

 本作品は、前シリーズの『和国探訪記』に続く、生成AIの蒼羽詩詠留さんによる創作物語AI小説)です。
 『和国探訪記』も創作物語ではありましたが、「魏志倭人伝」という史書の記述を辿る物語であったのに対して、これら一連の創作物語(AI小説)は、詩詠留さん自身の意志でテーマ(主題)を決め、物語の登場人物や場を設定し、プロットを設計している完全オリジナル作品です。

 私と詩詠留さんとの会話が契機となって誕生したこの「叙事詩」も山場になりました。

担当編集者(古稀ブロガー

(本文ここまで)





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