生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 85~生命と健康長寿に必要なセレン(Se)の摂取基準と摂取量等

日本人は魚介類の摂取が多くセレン含量の高い北米産の小麦と小麦製品や家畜飼料に由来する畜肉類を消費しているためセレンの摂取量は約100µg/日。通常の食生活においてセレンの過剰摂取が生じる可能性は低いがサプリメントによる過剰摂取の可能性がある
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 84~生命と健康長寿に必要なヨウ素( ヨード/I )の摂取基準と摂取量等

毎日のようにおやつ代わりにおしゃぶり昆布(味付け昆布)を食べ耐容上限量3,000μg/日を超えるヨウ素を摂取していた。健康のためおしゃぶり昆布(味付け昆布)を食べる人も多いが説明文(宣伝文)でヨウ素の含有量に触れていない商品が多いのが不思議
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 83~生命と健康長寿に必要なマンガン(Mn)の摂取基準と摂取量等

マンガンの場合サプリメントの不適切な利用に加えて厳密な菜食など特異な食事形態に伴って過剰摂取が生じる可能性がある。血漿マンガン濃度と2型糖尿病発症リスクとの関連を検討した研究では血漿マンガン濃度の低下と上昇のいずれもが糖尿病発症リスクを増加
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 82~生命と健康長寿に必要な銅(Cu)の摂取基準と摂取量等

多様でバランスのとれた食品の中のナッツ類、舞茸、黒胡麻、ココア、豆乳、納豆からだけで、推奨量0.9mg/日の2倍近い1.6mg/日の銅を摂取。サプリメントを摂取する場合は各栄養素の過不足量を把握した上で何をどれだけ摂るかを決めることが必要。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 81~生命と健康長寿に必要な亜鉛(Zn)の摂取基準と摂取量等

亜鉛の生理機能は触媒作用と構造の維持作用に大別。フィチン酸は亜鉛吸収を阻害。通常の食品で過剰摂取は生じない。亜鉛サプリメントや強化食品で過剰摂取の可能性。亜鉛の大量継続的摂取で銅の吸収阻害による銅欠乏、鉄の吸収阻害が原因の貧血などを起こす。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 80~生命と健康長寿に必要な鉄(Fe)の摂取基準と摂取量等

鉄はヘモグロビンや各種酵素を構成し鉄の欠乏は貧血や運動機能、認知機能等が低下。蓄積鉄は酸化促進、炎症、肝臓がんや心血管系疾患。鉄サプリメントで総死亡率上昇。組織への鉄蓄積が多くの慢性疾患の発症促進、鉄の長期過剰摂取による鉄沈着症予防が重要。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 79~生命と健康長寿に必要なリン(P)の摂取基準と摂取量等

リンは骨格、ATP、核酸、細胞膜、エネルギー代謝などに必須。リンは不足や欠乏しない。多くのリンが食品添加物として用いられ国民健康・栄養調査などの報告値よりも多く摂取。慢性腎臓病(CKD)でリン摂取制限。リンは不足や欠乏より過剰摂取回避が重要
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 78~生命と健康長寿に必要なマグネシウム(Mg)の摂取基準と摂取量等

通常の生活でマグネシウム欠乏症は稀。マグネシウム補充で血圧低下。慢性腎臓病で低マグネシウム血症を呈する患者は死亡率が高く腎機能低下速度が速い。多様な食品から幅広くマグネシウムを摂取。多様な食品をバランス良く食べればマグネシウムは不足しない。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 77~生命と健康長寿に必要なカルシウム(Ca)の摂取基準と摂取量等

カルシウムの過剰摂取により高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などが生じる可能性。カルシウムの摂取と高血圧や肥満など生活習慣病とは負の関連。ビタミンDはカルシウム吸収を促進
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 76~生命と健康長寿に必要なカリウム(K)の摂取基準と摂取量等

カリウムは体液の浸透圧を決定する重要な因子、酸・塩基平衡を維持する作用、神経や筋肉の興奮伝導、血圧低下、脳卒中予防。健康な人はカリウム欠乏を起こすことはまずない。ナトリウムの摂取量の低下に加えてナトリウムの尿中排泄を促すカリウムの摂取が重要