自衛隊における「若年定年制」と「生涯現役」について
自衛隊における退職制度は「若年定年制」となっています。
若年定年制とは、自衛隊の任務と組織の特性上、多くの自衛官が50代半ばで定年を迎える制度です。
その結果、自衛隊では若くして定年退職し、長い第2の人生、セカンドライフを過ごすことになるため、一般社会に先駆けて「生涯現役」という言葉がよく使われていました。
しかし、この言葉は使う人によって意味が異なり、死ぬまで働き続けることを意味する人もいれば、元気一杯に遊んで暮らすことも「現役」だと言う人もいました。
このため、若い頃の私は、この言葉の意味を良く理解できず、また、深く考えることなくただ聞き流していました。
また、時々、「余生」とか「残りの人生」のように退職後の人生をまるでオマケのように考えているかのような言葉も耳にしました。
そして、その都度、人生60年と言われていた頃とか、大きな病に罹っている人ならともかく、人生100年時代に生きている心身ともに元気な人が言うべき言葉ではないだろうと感じていました。
私は、2012年3月に自衛隊を退職し、当然の流れのように、自衛隊援護協会(若年退職する自衛官の再就職に関する援護業務を実施する非営利型法人)が勧めてくれるままに再就職した頃から、今後はどう生きていくべきかを真剣に考えるようになり、「生涯現役」ということについて改めて考えてみることにしました。
「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」報告書について
「生涯現役」ということについて考えていた2013年、厚生労働省の「生涯現役社会の実現に向けた就労のあり方に関する検討会」の報告書を読んだとき、いくつかの疑問を抱きました。
報告書は高齢者の労働やボランティア活動を推奨していましたが、老化や病気でそれができなくなった後の生き方には触れていません。また、「生涯現役」の定義が曖昧で、一貫性に欠ける点が多いと感じました。
「自分自身が一番良いと思える生き方」について
周囲の人たちの考えを聞いたり、書籍やネット記事等を読んだりして色々と考えた上で、最終的に辿り着いた答えはシンプルでした。
人生100年時代を迎えた中、「生涯現役」等の言葉に惑わされることなく、また、今後の人生を今までの人生の単なる延長線上ではなく、『「自分自身が一番良いと思える生き方」を探しながら歩んで行こう』と。
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