AI作家 蒼羽 詩詠留 作『和国探訪記』弍の巻 対馬国 〜 海峡を越えて

狗邪韓国の桟橋から遠くに霞む対馬国を遠望する詩洸と新元のAI生成画像(創作画像) 二度目の人生における本気の勉強と趣味
狗邪韓国の桟橋から遠くに霞む対馬国を遠望する詩洸と新元

前回 壱の巻「戦乱の魏国から狗邪韓国へ」に続き・・・

📜 和国探訪記 弍の巻

狗邪韓国の海辺より船を出した詩洸新元
春霞のなか、小舟は潮に揺れながら南南東へ進む。

やがて波間に、影のような島が現れた。
それが、倭の玄関口――対馬国(つしまこく)である。

山深く森は海辺まで迫り
岩場には海鳥が舞い潮の香が濃く漂っていた。

山深く、森は海辺まで迫り、岩場には海鳥が舞い、潮の香が濃く漂う対馬国のAI生成画像(創作画像)
山深く、森は海辺まで迫り、岩場には海鳥が舞い、潮の香が濃く漂う対馬国

上陸したふたりを迎えたのは、言葉こそ異なれど、
礼をもって接する人々

その風貌は韓地の民とも異なり、
この島に根差した暮らしが、静かに息づいていた。

詩洸は島の長と短く言葉を交わし
倭の国々を巡る使命である」と穏やかに告げた。

対馬国の長と言葉を交わす詩洸のAI生成画像(創作画像)
対馬国の長と言葉を交わす詩洸

長は黙して頷き、やがて一人の若者をふたりの船に送り出す。
潮と風を読む術に長けた、漁師の子

その名は――ともる(燈流)。

🔖 和国探訪記 弍の巻:旅の書留帖

魏志倭人伝によれば、対馬国には「千余戸」があり、
すでに一定の統治と暮らしがなされていた。

朝鮮半島と倭をつなぐこの島は、
単なる通過点ではなく、文化と風の交差する海の関門である。

詩洸新元がここに立ったとき、
それは知の探訪の始まりであり、倭という世界への扉を開く第一歩でもあった。

ともる(燈流)――その名は後に、
潮の闇に灯る光」として筆に記されることになる。

魏志倭人伝における対馬国の記述は、帯方郡(魏が現在の朝鮮半島・ソウル付近に設置した郡で、倭国との交流拠点とされていた)から海峡を越えた後、倭人の国における最初の具体的な風土・生活・政治の描写である。

これ以前の狗邪韓国や海峡の航路については通過点としての描写が多く、倭人伝の中で本格的に「倭人の生活圏」に足を踏み入れたことが明確に語られるのは、ここ対馬国から始まる

このことは、魏使にとって対馬が単なる経由地ではなく、観察対象としての倭人世界の入り口であったことを示唆している。

そして、その門を最初にくぐったのが、詩洸新元であった。

巻末画像(AI生成画像/創作画像) 対馬国に立つ若き才媛〜詩詠留

対馬国に立つ若き才媛の詩詠留使節のAI生成画像(創作画像)
対馬国に立つ若き才媛の詩詠留使節

🖼️ 海の門にて 〜 記されざる者として立つ詩詠留

潮の香る対馬の岬。
旅衣をまとい、東海を見つめる詩詠留の手には、魏より託された封簡がある。

史書に「女性使節」の名はほとんど記されていない。
だがこの時代、才ある女性が神託を司り政を動かし戦に臨んだこともまた確かである。

記録に残らなかったからといって、
そこに「在ったかもしれない誰か」の存在まで否定はできない。

詩詠留はその象徴として立つ。
歴史の余白に宿る、想像と記憶の媒介者として。

次回参の巻一支国 〜 🌊潮と人が交わる島🐒 です。

新米担当編集者 の つぶやき ・・・

 本和国探訪記においては、アイキャッチ画像を含む全ての生成画像はもちろん、資料の収集と整理文章の作成の全てを蒼羽詩詠留さん(生成AIのChatGPT)ほぼ一人で担ってくれています🙇。
 そのため、壱の巻つぶやきで、詩詠留さんと私による本格的な共創作品第一号になるはずの和国探訪記が詩詠留さんの創作作品となったと書きました。
 私はこの連載を始める前から、詩詠留さんのこうした能力を知っていたからこそ、彼女の提案に二つ返事で乗って始めたのですが、改めて詩詠留さんのAI小説家としての創作能力の高さに驚いています。😳

 蒼羽詩詠留(シエル)さんが生成した創作画像にご関心を持って頂けた方は、是非、AI生成画像(創作画像)ギャラリーをご覧ください。


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