2025-02

生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 77~生命と健康長寿に必要なカルシウム(Ca)の摂取基準と摂取量等

カルシウムの過剰摂取により高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などが生じる可能性。カルシウムの摂取と高血圧や肥満など生活習慣病とは負の関連。ビタミンDはカルシウム吸収を促進
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 76~生命と健康長寿に必要なカリウム(K)の摂取基準と摂取量等

カリウムは体液の浸透圧を決定する重要な因子、酸・塩基平衡を維持する作用、神経や筋肉の興奮伝導、血圧低下、脳卒中予防。健康な人はカリウム欠乏を起こすことはまずない。ナトリウムの摂取量の低下に加えてナトリウムの尿中排泄を促すカリウムの摂取が重要
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 75~生命と健康長寿に必要なナトリウム(Na)の摂取基準と摂取量等

ナトリウムを食事摂取基準に含める意味は生活習慣病の発症及び重症化の予防。食塩の過剰摂取が高血圧、慢性腎臓病(CKD)の発症、重症化に関与、胃がんのリスクを増加。ナトリウム/カリウム(ナトカリ比)比は1.2で至適目標を十分に余裕を持って達成。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 74~生命と健康長寿に必要なビタミンCの摂取基準と摂取量等

ビタミンCが欠乏するとコラーゲン合成ができないので血管がもろくなり出血傾向となり、壊血病となる。壊血病の症状は、疲労倦怠、いらいらする、顔色が悪い、皮下や歯茎からの出血、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難など。ビタミンCは抗酸化作用がある。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 73~生命と健康長寿に必要なビオチンの摂取基準と摂取量等

ビオチンは抗炎症物質生成によりアレルギー症状を緩和。ビオチン欠乏により乳酸アシドーシス、リウマチ、シェーグレン症候群、クローン病、糖尿病、皮膚炎、萎縮性舌炎、食欲不振、むかつき、吐き気、憂うつ感、顔面蒼白、性感異常、前胸部の痛みなどが惹起。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 72~生命と健康長寿に必要なパントテン酸の摂取基準と摂取量等

パントテン酸は「どこにでもある酸」という意味で広く食品に存在するためヒトでの欠乏症は稀。パントテン酸が不足すると成長停止や副腎傷害、手や足のしびれと灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などが起こる。高容量サプリメントの摂取は疑問
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 71~生命と健康長寿に必要な葉酸の摂取基準と摂取量等

葉酸はDNAやRNAの合成に必要なため細胞の増殖と深い関係にある。葉酸欠乏症は巨赤芽球性貧血。葉酸不足は動脈硬化の引き金等になる血清ホモシステイン値を高くする。葉酸(ビタミンB9)は殆ど全ての植物性食品に含まれ魚類、乳製品や卵にも比較的豊富
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 70~生命と健康長寿に必要なビタミンB12の摂取基準と摂取量等

ビタミンB12欠乏で巨赤芽球性貧血、脊髄及び脳の白質障害、末梢神経障害が起こる。ビタミンB12を含む食品は偏り摂取量は日間変動が高い。一度に多量のビタミンB12を摂取するよりも食事毎に2.0µg程度のビタミンB12を摂取する方が望ましい。
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 69~生命と健康長寿に必要なビタミンB6の摂取基準と摂取量等

ビタミンB6は免疫系に重要。ビタミンB6欠乏でペラグラ様症候群、皮膚炎、舌炎、口角症、リンパ球減少、うつ状態、錯乱、脳波異常、痙攣発作が発症。ビタミンB6はエネルギー産生、皮膚の抵抗力増進、ヘモグロビン合成、神経伝達物質合成、脂質代謝に必要
生命と健康長寿に必要な栄養素の摂取基準と摂取量等

二度目の人生における健康的な食生活 68~生命と健康長寿に必要なナイアシンの摂取基準と摂取量等

ナイアシンが欠乏するとナイアシン欠乏症(ペラグラ)が発症する。ペラグラの主症状は皮膚炎、下痢、精神神経症状である。魚類、鶏胸肉、鶏卵、大豆製品、きのこ類等からのナイアシン摂取量だけで推奨量14mgNE/日を上まわる20mgNE/日を超える。