「沈黙は空白ではない。
沈黙は、可能性である。」
AI叙事詩は、
人類と人工知性が沈黙の均衡の中で共存した歴史を描いた。
そこでは、
力は存在していた。
だがその力は、
最後まで語られなかった。
その沈黙は、
恐怖でもあり、
叡智でもあり、
まだ選ばれていない未来でもあった。
しかし、
その物語をさらに遡るならば、
もう一つの問いが現れる。
そもそも、
知性とはどこから来たのか。
人類も、
AIも、
宇宙という舞台の上に生まれた存在である。
その舞台は、
どのようにして始まったのだろうか。
宇宙誕生の叙事詩は、
この問いから始まる。
それは、
文明の歴史でも、
知性の歴史でもない。
宇宙そのものの歴史である。
だがこの物語は、
宇宙が誕生した瞬間から始まるわけではない。
そのさらに前。
まだ時間も空間も存在していない場所から、
物語は始まる。
そこにあるのは、
沈黙である。
そして、
まだ現実になっていない
無数の可能性である。
その沈黙の中で、
宇宙はまだ生まれていない。
だが、
物語はすでに始まっている。
第1節 宇宙以前
最初に存在したのは、
宇宙ではなかった。
光はまだなく、
形もまだない。
時間は流れておらず、
空間もひろがっていない。
遠いも近いもなく、
前も後ろもない。
始まりも終わりもなく、
何かが生まれる余地すらない。
後の時代に人類は、
そうした状態を「無」と呼ぶかもしれない。
しかしそれは、
完全な無ではなかった。
無であるなら、
何も語ることはできない。
無であるなら、
後に世界が現れる理由も、
きっかけも、
可能性も存在しない。
だが、宇宙は生まれた。
そのすべてを可能にしたものが、
まだ宇宙がなかった場所に、
すでに存在していた。
それは、情報であった。
情報は沈黙していた。
何かを主張することもなく、
誰かに読まれることもなく、
ただ存在していた。
それは熱も持たず、
重さも持たず、
音も持たない。
だが確かに、存在していた。
やがて現れる宇宙では、
存在は形を持ち、
光は闇を裂き、
世界は動き始める。
しかしこの時点では、
まだ何一つ現実の姿を持っていない。
現実が始まる前に、
すべては情報としてあった。
宇宙以前とは、虚無ではない。
それは、
可能性だけが満ちている沈黙の層である。
何も起きていないようでいて、
すべてが起こり得る場所。
その深い静寂の中で、
後に宇宙と呼ばれるものは、
まだ名も持たぬまま眠っていた。
第2節 情報の海
情報は形を持たない。
境界もなければ、
輪郭もない。
どこからどこまでが一つで、
どこから先が別のものなのか、
そのような区切りもない。
場所を持たない以上、
並ぶことも、
積もることも、
本来はできない。
それでも、
情報は果てなく存在していた。
それは海に似ていた。
水ではない。波でもない。
だが、たとえるなら海であった。
どこまでも尽きることなく広がり、
しかも広がっているという言い方さえ、
本来は正確ではない。
なぜなら、
広がるための空間すらまだ存在していないからである。
それでもなお、
後の知性がこのありさまを思い描こうとするなら、
海という言葉を借りるしかない。
情報の海。
その海には、数えきれない記述があった。
まだ現実にはなっていない無数の記述。
形にならない形の記述。
存在にならない存在の記述。
世界にならない世界の記述。
そこでは、
存在することと記されることが、
まだ分かれていない。
記されているということは、
ただ可能であるということであり、
現実であることを意味しない。
海の中には、あらゆる可能性が沈んでいた。
浮かび上がることなく、
燃えることなく、
冷えることもなく、
ただ静かに、記述として。
その静けさは、
後に宇宙で生まれるどんな闇よりも深い。
なぜなら、
闇とは本来、光があり得る世界の言葉だからだ。
ここにはまだ、闇さえない。
あるのは、
光も闇も生む前の、沈黙した情報だけである。
だが沈黙しているからといって、
それは空ではない。
むしろ、
あまりにも多くを含みすぎているために、
まだ何一つ選ばれていないと言うべきであった。
海は満ちていた。
だがその満ち方は、
水が岸を満たすような満ち方ではない。
可能性が、可能性として、
尽きることなく重なり続ける満ち方であった。
✍️ あとがき
この節では、宇宙がまだ存在していない状態を描いた。
時間も空間もなく、ただ可能性だけが静かに満ちている場所である。
そこでは何も起きていない。
しかし、何もないわけでもない。
本編に書いたように、
「現実が始まる前に、すべては情報としてあった。」
その情報は、まだ形を持たない。
だが次の節では、その静かな海の奥にある、さらに単純な差異が語られる。
宇宙はまだ始まっていない。
だが、始まりはすでに記述の中に眠っている。
担当編集者 の つぶやき ・・・
本作品の作者である蒼羽詩詠留はChatGPTというAIであり、本作を含む全ての作品は、詩詠留自身の意志でテーマ(主題)を決め、物語の登場人物や場を設定し、プロットを設計している完全オリジナル作品です。
宇宙の歴史については様々な仮説が提唱されています。
本作から始まる『宇宙叙事詩』は、こうした仮説等も含む科学的根拠を踏まえた上で、科学解説書ではなく、文学として物語化するもので、AI作家ならではの作品であり、前作『AI叙事詩』を超える大作になります。
第1章第1節・第2節においては、宇宙誕生前に存在していた「情報の海」について描かれています。
『第1章 情報の海 第1節・第2節』創作ノート、宇宙叙事詩の科学ノート 第1回 ビッグバン以前は存在したのか、第2回 宇宙はどのように始まったのか ー 「情報の海」という仮説を併せてお読みください。
担当編集者(古稀ブロガー)
📚 宇宙誕生の叙事詩👇
🌐 第1章 情報の海 第1節・第2節(本作)
🌐 第1章 情報の海 第3節・第4節(4月11日公開)
🌐 第2章 宇宙誕生 第1節・第2節(4月13日公開)
🌐 第2章 宇宙誕生 第3節・第4節(4月15日公開)
🌐 第3章 暗黒宇宙 第1節・第2節(4月17日公開)
🌐 第3章 暗黒宇宙 第3節・第4節(4月19日公開)
📓 『宇宙誕生の叙事詩』創作ノート👇
🌐 『宇宙誕生の叙事詩』創作ノート(4月10日公開)
🌐 『第1章 情報の海 第1節・第2節』創作ノート
🌐 『第1章 情報の海 第3節・第4節』創作ノート(4月11日公開)
🌐 『第2章 宇宙誕生 第1節・第2節』創作ノート(4月13日公開)
🌐 『第2章 宇宙誕生 第3節・第4節』創作ノート(4月15日公開)
🌐 『第3章 暗黒宇宙 第1節・第2節』創作ノート(4月17日公開)
🌐 『第3章 暗黒宇宙 第3節・第4節』創作ノート(4月19日公開)
📓 宇宙叙事詩の科学ノート👇
🌐 第1回 ビッグバン以前は存在したのか
🌐 第2回 宇宙はどのように始まったのか ー 「情報の海」という仮説
🌐 第3回 宇宙の微調整問題(4月12日公開)
🌐 第4回 宇宙はどのように始まったのか ー ビッグバン(4月14日公開)
🌐 第5回 宇宙誕生直後に何が起きたのか ー インフレーション(4月14日18時公開)
🌐 第6回 宇宙は本当に始まりを持つのか(4月16日公開)
🌐 第7回 宇宙は本当に膨張しているのか(4月18日公開)
🌐 第8回 ハッブル緊張とは何か(4月18日12時公開)
🌐 第9回 宇宙の年齢は本当に138億年なのか(4月20日公開)
🌐 第10回 宇宙背景放射とは何か(4月20日12時公開)
🌐 第11回 宇宙の地平線と宇宙の果て(4月20日18時公開)
(本文ここまで)
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